うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

丸七年が過ぎて2308話目のブログ

2005年5月8日(日)からはじまった、
”うつわ屋のつぶやき”も、先日七年が過ぎて、
八年目にはいり、今日で2308話目です。

2308.jpg


三日坊主を絵にかいたような飽きっぽい自分と自覚してので、
5年が過ぎたときに、自分で感心したのを憶えています。
これも、愛読してくださる皆様がいるからこそ、
励みになって続けれられたのだと、とても感謝しています。

営業日は基本的に毎日書くのが習慣になりました。
開店前の準備を調えてから、開店までの時間で書いています。
開催中の器をみていると、あまり悩むこともなく、
うつわ好きのままに、思ったこと、お伝えしたいことを、
つたない文章力ながら、綴ってきました。

その意味では、どうしてもうつわ好きという視点なので、
片寄った思いが反映しえいるかもしれませんが、
いつも、知る限り正確に、正直に書いています。

工芸店が少なくなってきています。
工芸ばなれなのでしょうか。
寂しいことです。

日本は工芸大国なのですから、
分化が薄れて行く気がします。
微力は承知で、少しでも工芸を楽しむ方、
うつわ好きの方を増やして行ければと、
思いながら、ブログで発信しています。

また明日からも、
駄文にお付き合いください。
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よろしくお願いいたします。

              甘庵

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巳亦敬一の逸品

巳亦敬一展も最終日になってしまいました。
まだまだご紹介したい、
使い勝手のよい器があるのですが、
今日は、個展ならではの、
一つだけの逸品作品をご紹介してみます。

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それぞれに、美しい彩りのガラスで、
凛とした姿と存在感はさすがで、
そこにあるだけで、心豊かになります。

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ボール(石玉線)アワ入 大 18,900円 径19.5cmH7cm

とはいっても、巳亦さんの作る器なので、
どちらも、鉢やボールとして、大皿として、
日常の中で使われてこそ活きます。

12_mimata_0326.jpg

素麺鉢に、サラダボウルにと、
気軽な使い方から、
宴やパーティにお洒落に盛りつけることまで、
料理をしっかり受け止めて、
映えさせてくれる力のある器です。

12_mimata_0471.jpg
台付皿(モスG)石玉線代 28,350円 径22cmH6cm

ガラスはどれもそうなのですが、
巳亦さんの不透明な彩りガラスも、
光を受け取って彩りに深みがでたり、
表情を変えたり、輝いたりします。

12_mimata_0470.jpg

スチェーションごとに変わる、
その変化を楽しめるのも、
ガラス器の大きな魅力です。

           甘庵



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楕円の小鉢

よくお話するのですが、
巳亦敬一さんは、ガラス屋3代目です。
それは、物心ついた頃から、
ガラスの中で暮らし育った来たからこその、
ある意味、作り手としては恵まれた環境なのですが、
中学生のころ既に職人なみの仕事で出来たため、
手が足りない繁忙期には、大人に混ざって手伝わされていたと、
ご本人には遊びたい時期の記憶として語ってくれました。

12_mimata_0332.jpg
三足ぐい呑み(ベージュ・モスグリーン) 3,045円
径7.5cmH6.5cm


そんな巳亦さんはガラスと遊ぶように、
型作くったフォルムを見せてくれます。
たとえばグラスや小鉢にある三足は、
付けるのではなく、都合付けてつまみ出した足は、
生えている、自然な足です。

12_mimata_0333.jpg
生えている足なの、どうも夜には動き回っているらしいと・・・。
思いたくなるような、自然な三足です。


また、さりげないので気づきにくいのですが、
楕円の鉢もよくみてみると、
楕円にした縁が平らです。

12_mimata_0461.jpg
楕円型小鉢(ベージュ・ブルー/赤・ブルー/緑) 3,045円
W10.5cmD9.5cmH5.2cm


もしも、丸く作った鉢を、
そのまま楕円に歪ませると、
寄せた二カ所の縁が高くなり、
そうでない2カ所が低くなるはずです。

12_mimata_0462.jpg
小さくても高台がある、凛とした姿です。

ところが、自然に楕円でありながら、
縁は平らで、極端な高低がみえません。
当然使い勝手もよくなります。

12_mimata_0463.jpg

これは、熱く溶けたガラスを吹いて膨らまし、
冷めるまでに思った形に成形する作業のなかで、
ガラスの動きというか、ガラスの気持ちが読めて、
ささっと、無理なく、自然に調えてしまいます。

12_mimata_0464.jpg

だからこそ、楕円でも植物の花や実のような、
とても自然な姿に仕上げてしまうのだと、
甘庵はそう思っています。

               甘庵



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