うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

取り合わせと見立てが楽しい

しつらえをするときに、
季節や料理や食べる人をイメージします。
大きさやボリュームや色や質感を整えて、
シックで気品あるようにまとめるのは、基本ではありますが、
時に、遊び心や、数寄心で、しつらえるのも、
楽しいものです。

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カップ&ソーサーを、
異素材の茶托と、くみ出しや湯呑みを「取り合わせ」たのは、
和の組み合わせならではのことです。
自然に感じていますが、案外他国では少ないことなんです。
この違和感を感じない和の取り合わせ感覚を、
大切にして欲しいと思います。

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そば猪口をコーヒーカップにしたり、
片口鉢を花器にしてフラワーアレンジメントを楽しむの、
雑器を茶道具に見立てたところと、
基本は同じ「見立てる」遊び心です。

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取り合わせ、見立てを楽しむ時には、
気品を失わないようにという気持ちをもってくださいね。
いろいろ試していただければ、
自然と飽きのこない、美しいしつらえ方を、
会得していくことになると思います。

            甘庵


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特別扱いではなく思いやり

手仕事で作っている器は、
陶器や磁器のやきものでも、
吹きガラスでも、漆器でも、
木工芸でも、金工芸でも、
普通に使ってください。

オーナーとしえ、それぞれの素材や性能の基本を知っていれば、
それで十分です。
あとは、それぞれの器の目的に沿った使い方をすれば、
特別扱いしなくても、好きな器への思いやりがあれば、
いっぱい使っていただいてこそ、器は生きてきます。

そんな例として、漆器を取り上げてみましょう。
普段使う漆器は、やきものやガラスと違い、
木に漆(樹液)を塗ったものなので、有機素材で出来ています。
つまり、ぼくたちと同じ生き物から出来ているんです。
だから、出来上がった漆器はぼくたちが嫌なことはだいたい嫌です。
ぼくたちに寿命があるように、
寿命があり、それは、扱い方で短くもなります。

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汚れたらお風呂に入ります。
汚れを落とすのに石けんを使います。
たまにはスキンケアもしたいでしょう。
直射日光はお肌によくありません。
直火はやけどに中止します。
漆器も同じです。
汚れたら、中性洗剤で洗って、
良くすすいで、きちんと拭きましょう。
たまには、オイルでトリートメント。
長く日に当てるのは避けましょう。
直火もいけません。

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でも、熱々のみそ汁を、
冷めずにいただけるのは、
丈夫で熱に強い漆器だからです。
塗料だから、固いものでこすったり、
洗ったりは、擦り傷になります。
ナイフやフォークも苦手です。
日本の器なので、木や漆器の箸を使いましょう。

剥げないけど、長く使えばすり減ります。
逆にすり減るほど使えるってことです。
使って洗って拭いてと、
使う込んでいくと、艶やかになってきて、
やきものとは、また違う変化が楽しいものです。
思いやりがあれば、それで十分です。

           甘庵

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うつわ屋の老爺心

この数日は、なんだか時間を取られることが多かったり、
ブログでご紹介しようと思うことが、
時間差で、薄れることになってしまい、
アップしそこなったり・・・。
言い訳がましくて、ごめんなさい。

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お話し会や遠方へ発送のお客さまとの会話で、
器を扱う基本のことをお話していると、
改めてお話すべきことと感じたので、
長い読者さんには、繰り返しになって恐縮ですが、
今日の話題にしてみます。

器のなかでも土ものの陶器やせっ器は、
まず共通することですが、
使う前に水や湯につけることを、
習慣づけてください。

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特に、粉引は、使い始めは、どっぷり水につけてくだいね。
粉引は素地の上、釉薬の下に、化粧土を施してあり、
長く使うことで表情が侘びていくところを楽しむために、
あえて手のかかる、化粧土をかけています。

白いまま維持することを中心に想定して作るなら、
白い磁器土や、白い釉薬をかける方が、
手間が省かれますし、
使うことで変わることもありません。

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粉引は、少しずつ変わる様を楽しめます。
ただ、陶器の使い方として、
使う前に湯や水につけることを、
ぜひなさったください。
そうすることで、急激な汚れや、
匂いがつくのを、緩和することが出来ます。

かといって、小麦粉でなどの澱粉質を入れて煮るは、
そのしみ込んだ澱粉は、どうなるのかな〜と。
1250℃前後でしっかり焼いていますので、
煮てどうなることはないですが、
丈夫になることも決してないです。
滅菌消毒にはなりますが・・骨董ではないので。
「やきもの」ですので、いまから「にもの」にしなくても、
よいのではないかと、ブログでもいつも噛み付いています。

茶道で、茶碗を暖め、湯をしみ込ませるも、
同じ理屈で、目の前のお客さまにお茶を美味しくということだけでなく、
数年後、数十年後、数百年後に、その茶碗でお茶を飲む人のための思いやりです。

                 甘庵

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