うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

伝統から培った技

今日ご紹介する匙は、
京の伝統を背景に培った「打ち出し」の技で、
匙から薬罐まで作っている堀内繁樹さんの、真鍮匙です。
持ち前の粘り強さと真面目性格が、
小さな匙にも、さらりと出ています。

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堀内繁樹 しんちゅう匙 1600円
長さ12.5cm 幅2.5cm


すくう部分は滑らかで丁寧な仕事で、
柄の部分は、リズミカルで力強い槌目が魅力です。

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柄の槌目や打つこと出来る歪みを活かして、
一本ずつ違う表情が愉しいです。


メッキや塗装をしていない真鍮の匙は、
素材の質感や侘びていく肌合いを楽しんで頂く仕上げです。
通常の使い方では、
洗うときに、中性洗剤を使い、
スポンジやナイロンたわしで洗ってください。

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堀内繁樹 しんちゅう角匙 1600円
長さ13cm 幅2.1cm


気になったときには、
金属磨きなどで磨けばピカピカになりますが、
適度に表面が酸化して、皮膜となっていた方が、
金属イオンの匂いや味が出にくくて、
使い安いと思います。

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すくう部分が角張っているので、
平らな皿などからすくいやすく、ヘラのようにも使えて、
デザートやジャムスプーンにと、人気があります。


また、侘びていった落ち着いた色合いが、
和の器にはことさら相性がよく、
良い取り合わせになります。

         甘庵


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真鍮を見つめ続けた仕事

常滑で仕事をしている原口潔さんは、
真鍮で彫刻を作っています。
同時に、身の回りで使える物として、
真鍮を使って匙を作っています。

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真鍮鍛造サーバー 原口潔 4200円
長さ18cm


シンプルデザインの使かうための匙を、
丁寧な真鍮鍛造の仕事で作り出しています。
そのため画像などで一見するとわかりにくいかもしれませんが、
テクスチャーや素材感、量感や肌合いなどが、
手にしたときに、とても心地よい存在感が伝わります。

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今日ご紹介する取り分けるのに良い匙は、
真鍮の素材感を愛して、
仕事の素材の中心として対峙してきた原口さんらしさが、
心地の良い姿になっています。

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太めの真鍮の棒を、たたいてたたいて、
のばし、だまし、たたいてたたいて、
作り出す、鍛造といわれる仕事から生み出されています。
仕上げは、磨き上げずに古色を帯びた仕立て方になっています。
和の器にも、洋の器にも、さまざま料理を、
愉しくサーブする匙だと思います。

                 甘庵


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