うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

白と黒だけど・・・・

鶴見さんの納品書は実にシンプル。
ほとんどが、鉢、湯呑み大、5寸皿などとあるだけです。
1/4ぐらいで、八寸皿白、片口白などと、
白い土や白に仕上げたタイプの追記があるだけです。

turumi767.jpg

それは、様々な釉薬を使ったり、
絵柄を描くこともないからです。
灰をかけて焼くだけなので、
土と焼きで調子や表情が変わります。

turumi766.jpg

表示はシンプルなのですが、
実際は、形や色合いが違うだけでなく、
灰の溶け方や流れ方もそれぞれですし、
石のはぜ方、貝高台の見え方、
かせた土肌や、金属のような肌や、
ガラスに覆われたように灰が溶けているものと、
どれ一つとして同じ器はありません。

turumi794.jpg

もし書こうとするなら、
一つずつの通し番号でもつけるしか、
ないことになりますが、
そこは、使い手との出会いにゆだねて、
相性の良い出会いを期待することにして、
簡単な表記の名前になっています。

            甘庵


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鉢はちハチ

鶴見宗次さんの手あとを楽しむには、
あるていと高さがある器の方が、
側面からの表情を見て取れるので、
より手あとの美しさを堪能できます。

turumi806.jpg
鉢黒 3675円 φ14H7
その意味でも鉢は、おすすめです。
とはいえ鉢は、小鉢から平鉢、大鉢まで、
大きさや形も様々。

turumi805.jpg
鉢白 10500円 φ20H9
やはり器ですから、
暮らしの中で使っていただけるものが一番。

turumi789.jpg
鉢黒 10500円 φ20H10.5
でもでも、「大鉢はしまうとこないから・・・」などと、
はじめから候補として除外しないでくださいね。

turumi876.jpg
鉢白 10500円 W21 H8.5
花器として使って飾って人を迎えたり。
水盤みたいに水を張り花や葉を浮かべたて、
涼しさを玄関先で楽しんだり。
普段は、野菜や果物を盛ってキッチンや居間においたり。
暮らしの中のいつも見えるところに、
出しておいて楽しむのも一つの使いかたです。

             甘庵

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デンジャラスな焼き方

鶴見宗次さんの器は、釉薬の変わりに灰をかけて、
ひたすら焼いて溶かしています。

素地の土までが溶けて変形して、
窯を開けたら、鉢も皿も全部へたってしまい、
皿を逆さにしたようになることも、
何度も経験してきたようです。

それは、土の限界まで焼くことで、
灰と土がかみ合い、解け合って初めて見せる、
やきものの醍醐味を引き出したいからでしょう。

それで、時たま限界を超えちゃって、
痛い思いをする。
それでも、懲りてないみたいですよ。

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石とたくさん噛んだ土を、
ガンガン焼けば、石も溶けてぷ〜って。
餅を焼くとほら膨らんでひび割れてくることが・・・・。
そんな感じの景色を「石はぜ」と呼ばれています。

turumi870.jpg

石が表面にあれば、
ガンガン焼かれて、石も溶けプッチン。
溶ければ中からガスが出るのか、
噴火の後のようにとろけてしまっています。

turumi873.jpg

灰もガンガンやかれれば、溶けれて流れて。
水飴のようになり、それも固まりガラス状になり、
流れたあとや水溜まりの姿を見せます。

turumi871.jpg

焼き切った器が好きなぼくですが、
鶴見さんは、焼き切りすぎなくらい。
歩留まりを考えれば、ちょってデンジャラスな焼き方。
それでもきっと、焼き出すと血が騒いで、
半端な焼きではやめられない鶴見さんがいたりして・・・。
う〜ん、ご本人はとっても長閑なイメージの、
デンジャラスからは遠い、紳士的な人なんですけどね。

先日の電話で、ブログ読んでくださっているようで、
ちょっと、書く内容を意識しながらも、
書いてしまいました。

                甘庵

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