うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

言葉遊びもあります

急須の蓋のつまみが、動くという遊びのお話を昨日しました。
今日は、言葉の遊びもあるお話。

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このハンドル(取っ手)が魚のカップは、
「とってもさかな君」と言います。
おかしいでしょ。
野波さんは魚が好きで、
モデルの小さな「さかな君」を飼っているそうです。

これ、ハンドルと考えると・・・。
決して持ちやすいということはありません。
でも、可愛いんです。
まぁーアクセサリーって考えてください。
だって、あった方が可愛いくて、食卓が楽しくなるでしょ。

こんなカップを作る野波さんという作り手は、
作ることを、仕事でありながら、
まず、楽しんでしまう。
ぼくの大好きな、そんな作り手です。

              甘庵

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作り手の遊び

野波さんの仕事には遊び心がある・・・と、
5/27のブログでお話しましたが、
心を付けずに、本人の「遊び」そのものという仕事を見かけます。
それはもう、作っている野波さんが一番楽しんだに違いありません。

そんな遊びを、一緒になって喜んでくれる、
野波さん並に、少年少女の心をもってお客さまが多いことにも、
何とも嬉しくなります。

それでは、そんな遊びの一つをみてください。

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急須の蓋のつまみが動くシリーズです。

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腕のせいで見えにくい画像ですが、
浮き輪に乗って波間に漂う人です。

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鳥には雲が沿えてあります。

こんな風に「作っている自分が楽しくなくっちゃ~」
っていう野波さんです。
それなら、手に取る方、使う方も、楽しまなくちゃね。

              甘庵

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角の立たない面取り

面取りといえば、李朝には名品が多くあります。
その流れを民芸の巨匠達は受け継ごうとしていた感があります。
民芸運動の陶芸家濱田庄司が、
若い作り手の面取りをみて、
「面取りではなく、面をとられえいる」とか言ったという、
逸話を聞いたことがあります。

面取りは柔らかいうちに、
へらやナイフのようなもので、
お芋の面取りのようにして、六面、八面と、
面をとっていきますが、
お芋は厚く面ととっても、
小さくなるだけですが、
器は、やりすぎると・・・向こう側が見えます。

かといって、それをおそれると、
重い器になったり、
面取りにスピード感やシャープな切れがでません。
そんな感じを濱田庄司は「面をとられている」と、
剣道になぞらえて言ったのでしょうか。

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野波さんも、面取りの湯飲みやコップなどを作ります。
正直にはっきりといえば、
濱田庄司のいう面とられ的な面取りかもしれません。
穴を開くことを躊躇しているわけでも、
重いわけでもありません。
面取りは、フォルムを積極的に作る能動的な作業です。
そこには極端にいえば「いいかっこしー」というような、
格好良く見せようという意識がないと、
シャープでスピード感のある面取りが出来ません。

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その意味では、野波さんの面取りは、
面とられ・・・・というか、
受動的に面取りをしているように、ぼくには見えます。
それが、不思議と・・・ぼくには好ましいんです。
無理をしていないというか、
杯土の個性のままに・・・、杯土の質感をそのまま表しながら、
厚くなく、手にして痛くなく、
面を取った角が欠けにくく・・・と、
杯土と使い手の仲立ちをしようとしているように見えます。
そう、角が立たないようにね。

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別に躊躇しているのではありません。
上のコップのように、光りが透けるほど薄く切っています。
切るだけでなく、少し押し気味にして、
面を生み出しているようです。
このあたりに、野波さんの、
優しさと頑固さが見え隠れしています。
この心情を理解してもらうために、
これらを「面取り」は言わず、このさい「面生み」とか、
いっそ「角をたてない」に変えて、
「面生みゆのみ」や「角を立てないカップ」に・・・。
何て言うと、野波さんがびっくりしてフリーズしそうだな。
あくまでも、今日のブログの内容は、
ぼくの私見ですので、あしからず。

           甘庵
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取り回しと盛り映え

白い器は、「取り回しがきく」とか、
「盛り映えがする」とか、
ものの本に書いてあったりしますが、
一概にそうは言えないのではないでしょうか。

美しく取り回すには、しつらえるゆとりや、見立てる遊びが必要で、
盛り映えるには、美味しく、楽しく食べるためと、
思い遣る気持ちが基本にないと、
小綺麗にまとまっていても・・・・、
やはり、目にも、舌にも、心にも、美味しくないとね。
そんな気がします。

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野波さんの器は、
青白磁(ちょっと青みがかった白磁)と、
マット白磁(艶のない白磁)の二種類で構成されています。
絵付けも、釉の変化や、窯変なども基本的にはありません。
それでも、どの器にも、一つずつのとても濃い表情があります。
一つ一つの個性に溢れています。
やんちゃの白もあれば、静かな白もや、
華やかな白も、穏やかな白もあります。

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とはいえ、それぞれの白いうつわの表情を自由に感じとり、
器と会話するように、盛りつけ、しつらえれば、
いっそう器を楽しめ、生かせるます。
色合いに関しても、様々な色合いを受け取りれると言えます。
その意味でも、懐は広いと思います。
取り回しや盛りつけも十人十色に楽しめば、
素敵使い方は無限大です。

           甘庵
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シンプルだけど・・・遊び心満点

野波さんの白い器は、
ロクロ挽きの瑞々しさを瞬間的に止めた美しさがあります。
削りもなるべく少なくして、
フォルムは至ってシンプルなものが多いです。

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鉢や碗などは特に、高台も目立たないように仕上げてあり、
挽き出したそのままの形にも見えます。
でも、野波さんにとっては、作ること全てが遊びのようで、
こんな水滴も作ります。

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器でも、この皿の裏をかえすと・・・・。

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洗うオーナーぐらいしかわからない細工が・・・。

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花びら型の碗たちは、お茶やお酒をいれると、花びら型になり、
高台には蕊のが・・・・。

こんな遊び心が、直接は見えないのですが、
シンプルな鉢や碗にも仕込まれているために、
白い器なのに、すごく色を感じたり、
暖かかったり、手にしてほっとしたりするんですよ。

うーん、これはやはり、ぼくの文章力では表現無理ですね。
手に持って触れて頂くのが・・・・一番かな。

                 甘庵
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人柄に惹かれて

今日は野波実さんの初日でした。
作品も素晴らしいのですが、
人柄がまたとても素敵な、紳士なんです。

その人柄からが、人を呼び込むのでしょう。
今日もたくさんの方とご縁をいただきました。

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日々の器 と 小さなレシピ の YOMEさんが、
お友だちを伴っておいでいただきました。
お友だちからはお洒落でシックなお花をいただきました。
他のお客さまからもお花を頂いていました。
銀花に花の香りに溢れています。
それも、野波さんの人柄の魅力なのでしょう。

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野波さんのお友だちやお知り合いも、はじめて方も
おいでいただいた方々は、
みなさん人柄が滲んでいる器を手にして、
ぶつぶつと楽しそうな独り言をいいながら、
とても、嬉しそうにしています。

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"うつわ屋"としてはこの上ない嬉しい図ですね~。

なかには、全く通りかかりに入ってこられた異国の方までいらしゃいました。
上手に日本語を話されるだけでなく、
その知識には、大変驚くこと・・・・。
たまたま店頭にあった、骨董の雑誌をご覧になり、
これは指したのは・・・「鍾馗さま」と答えると、
「そうですね」と試された感??

「よくご存じですね」と
「はい、好きなんです」って、はぁ~。
さらに、自分のTシャツの墨絵のプリントを指し、
「宮本武蔵です」って言われても・・・ねぇー。
不思議な異国人でした。

明日はどんな人が、惹かれておいでになるかな~。
楽しみだな~? 

こんな風に、何んだかんだと、にぎやかにで、
ブログも書けずに、会場内の見えるがHPのアップも、
オープニングパーティを終えてからやっと画像までで、
寸法と価格は明日のお仕事に。
(お申し出いただければご覧いただけるアドレスをお知らせしています)

で、ブログは結局日付が変わってやっと店を閉じて、
先ほど自室にもどってから書き出したので、
ちょっと寝ぼけといるかもしれませんので、
いつも以上に誤字脱字かも・・・お許しを。

           甘庵

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蹴轆轤(けろくろ)で作る器

明日から白磁と青白磁の野波実さんの個展がはじまります。
足で蹴って回転させる蹴轆轤(けろくろ)という、
ちょっとレトロな道具で作りだしています。

モーターで均一な回転を得られる、
電動ロクロに比べて、体力を使うだけでなく、
こつや技術も必要でしょう。
それでも、野波さんが蹴轆轤で生み出した器には、
独特の温かみや瑞々しさが表れています。

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水挽きという言葉があるように、
磁土を水で粘りと滑りを良くして、
回転から伸ばし、持ち上げ、膨らまし、形作るのですが、
その伸びていった、轆轤目(ろくろめ)という、
瑞々しい瞬間を止めたような表情は、
マットな白磁も、艶やかな青白磁でも、堅さがなく、
艶めかしくらいに、しっとりとした表情をもちます。

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アナログな音楽が、演奏者の息づかいを感じさせ、
そこがヒューマンで温かな、
心和む演奏となるのに似ているかもしれません。
良くも悪くも、蹴轆轤で挽く野波さんの、
息づかいや想いが、そのまま映りこんでいるようです。

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蹴轆轤で挽かれた後の削りが、
少ないのも特徴ですね。
轆轤目を多く残すように、最小限の削りで、形を納めています。
これは、厚みや無駄を作らず轆轤を挽くという、
巧みな轆轤挽きの技が必要です。

この柔らかく、温かみのある器を、
手にして頂けると、その感触は倍増されます。
明日から「野波実 白いうつわ展」をぜひご覧ください。

           甘庵

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援助物資到着

またまた、季節の野菜の援助物資が、
ゴンベさんから直送されてきました。

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見てください。
スナックエンドウ、白ゴボウです。
美味しそうでしょう。
金曜日からの野波さんの白磁の大鉢に盛ってみました。
売っているものとは違い、
おデブやおヤセが混在し不揃いでも、
一つ一つが輝いていて、体にも心にも栄養満点です。

ブログが始まってからは、
コメントでもお世話になっているゴンベさんは、
遠方なのに、銀花のお客さまとして長くお付き合い頂いています。
店においで頂くのはなかなか難しですが、
お電話では、よくお話していただいていて、
半ばグチまでも聴いていただいてしまうほどに、
多方面で助けていただいています。

銀花は、ゴンベさんような多くのお客さまをはじめ、
ブログをはじめてからご縁を頂いた方々や、
いつも素晴らしい作品を提供してくれる作り手の方々の、
心意気で支えられています。
本当に感謝にたえません。

使いやすく心和む好い器を、
橋渡しをすることで、お返しできるよう、
がんばりたいと思います。

           甘庵
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はしり梅雨

週末からお日様が久しぶりに顔を出していましたが、
今日はなんだか怪しい天気。
今年は、5月のイメージの空を見る機会が少なかったようです。
まるで梅雨が来たように感じたほどで、
お客さまと会話にも、
「このまま梅雨になってしまうのでは?」
などと、良く話題に出ました。
「はしり梅雨」という言葉かあるそうですが、
それにあたるのでしょうか?

異常気象なのでしょうか?
早くなっていくサクラの開花。
やたら長い夏日。
いやと言うほど降る雪。
もしかして、梅雨も早めにきてしまっているのでしょうか。

mmt248.jpg


蒸し暑いと感じる日が多くなるこれからの季節に、
手にすると、涼感を呼ぶガラスの器は、
私たち日本人にとっては、当たり前のように夏の器です。
でも、これは世界のなかでは、まれなことなのです。

たとえば、洋食のフルコースなら、
アイスクリームで、果物でも、
一年中、他の料理と同じ磁器の器で出てくるでしょ。

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ガラスの器に、お刺身や、あらいや、酢の物や、
果物や、甘味がでてくるのは・・・。
そう、和のお料理屋さんですよね。

ガラスに涼感を感じ取り、
夏の器として、目のご馳走にするのは、
私たちの、文化です。
心の中に自然に息づいている、
大切にしたい、和の感性なんですよ。

          甘庵

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はしり梅雨

週末からお日様が久しぶりに顔を出していましたが、
今日はなんだか怪しい天気。
今年は、5月のイメージの空を見る機会が少なかったようです。
まるで梅雨が来たように感じたほどで、
お客さまと会話にも、
「このまま梅雨になってしまうのでは?」
などと、良く話題に出ました。
「はしり梅雨」という言葉かあるそうですが、
それにあたるのでしょうか?

異常気象なのでしょうか?
早くなっていくサクラの開花。
やたら長い夏日。
いやと言うほど降る雪。
もしかして、梅雨も早めにきてしまっているのでしょうか。

mmt248.jpg


蒸し暑いと感じる日が多くなるこれからの季節に、
手にすると、涼感を呼ぶガラスの器は、
私たち日本人にとっては、当たり前のように夏の器です。
でも、これは世界のなかでは、まれなことなのです。

たとえば、洋食のフルコースなら、
アイスクリームで、果物でも、
一年中、他の料理と同じ磁器の器で出てくるでしょ。

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ガラスの器に、お刺身や、あらいや、酢の物や、
果物や、甘味がでてくるのは・・・。
そう、和のお料理屋さんですよね。

ガラスに涼感を感じ取り、
夏の器として、目のご馳走にするのは、
私たちの、文化です。
心の中に自然に息づいている、
大切にしたい、和の感性なんですよ。

          甘庵

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蛇足ではなく・・・生えてます

巳亦さんの器には、生えているもの多いです。
コップやぐい呑みは足が生えているようで、
夜中に歩いているのでは・・・とお話しましたが、
他にも生えていますよ。

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この大小にお皿にも、
シッポのような赤いものが・・・。
使用に関しては、なくても全く問題ないものです。
むしろ、ぶつけて欠いてしまう方が・・・。
それでも、買い足されるのは、無駄なようなこのシッポが、
あるからこそ、この「サラサラ皿」という皿が、
定番になり、たくさんのファンが増えて行くのでしょう。
なんとも憎めない可愛い・・・シッポの生えた皿です。

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この小振りのピッチャーのつまみは、
透明な羽が生えているようい見えます。
これも、なくても使えるし、つまみをつまんで持たないかも・・・。
でも、この羽があるから個性が光っている。

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人気の一輪差しにも、
羽の生えたのがいます。
絶対飛べない羽で・・・、
むしろ角かな~?
何にしろ、チャームポイントになっていることは、
たしかですね。

どれも、あってもなくてもいいのですが、
あった方が、どこか惹かれるのは、
生えたしまっているような、シッポや羽や角のようだからかな。
と、ぼくには思えます。

            甘庵

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頼もしい技

荻窪「銀花」で毎年開催する人気の企画展に、
「あかり展」という企画があります。
この企画では、荻窪「銀花」オリジナルの照明器具をご紹介していますが、
巳亦さんの力に大変助けられています。

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その大半のシェードを巳亦さんに作ってもらっています。
銅の打ち出しや、へら絞りや、全体をまとめる職人さんたちの力で、
台座の部分は構成されますが、
取り付けには決まったサイズが要求されます。

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と同時に、同じものを作ってカタログに載せることを考えていませんので、
「一つずつ違うシェードでお願いします」
とお願いしているので、
全て一つずつの姿や色で、
選ばれる方が迷うくらいです。

「フランジて取り付ける穴は、径○○mmでお願いします」
などと、わがままを言っても、
ばちっと合わせてくれます。

このあたりが、ガラスや三代目の巳亦敬一さんの底力ですね。
あかり展では、好評で殆ど在庫がなくなったのですが、
もうすぐグーズネック型、アッパー型の台が出来上がります。
毎回のことですが、
頼もしい技に頼って、巳亦さんにもシェードをお願いしました。
出来上がったころには、お知らせしましょうね。

                 甘庵

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久々の晴れ間

お日様が照ると気持ちいいですねー。
今日の荻窪は久々に日が差していて、
朝のうち蒸していたのも、少し風がそよいで来て、
昨日までのぐずついた天気と違い、爽やか。
五月はこうでなくちゃねー。

窓の前に大きな張り出しがあるため、
日ががんがんと差し込むことはない銀花なのですが、
それでも、明るい日差しに、
巳亦さんのガラスの色合いが、昨日までの空模様とは、
違って見えます。

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ちょっと肌寒い感じの日でも柔らかく冷たさのないガラスでしたが、
今日はとても爽やかに涼しげに見えます。

コメントのお返事にもちょっと書いたのですが、
巳亦さんの彩りガラスは、時間、置かれる場所が違うと、
違った表情を見せます。
置いてある器を手に持つだけで、表情が変わります。

これは、「仄かに明るい 彩りガラス」で詳しくお話したのですが、
光りを取り込んで仄かに明さを見せる器なので、
時や場所によって変わる光り、
周りの色環境が微妙に反応したりします。

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そのために、可愛がって頂くオーナーの、
お住まい、お部屋での、色合いになるとも言えます。

さて、あなたが手にする巳亦さんの彩りガラスは、
どんな彩りを見せてくれるでしょう?

              甘庵

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仕込みをとくとご覧あれ

吹きガラスの仕事はホットワークといわれ、
解けたガラスを竿に巻き取り、
粘りが出てきて、固くなる前までに、
さっさっと、作り上げないといけません。

そのために、複雑な仕事には、
巧みな技が必要です。
また、短い時間にたくさんの作業と納めるために、
複数の人の手で作り上げたりします。

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巳亦さんの作品は、殆ど一人でも作業となっています。
その分、作品の個性や味わいが濃く仕上がりますが、
そのためには技に加えて、大変計画的に作業されます。

よく例として、
「腕のいいすし職人さんのようなんですよ」と、
お話しします。
握るときに、長~くニギニギとされたお寿司や、
もたもたとされでネタの暖まったお寿司では、
だれも、食指が動きませんよね。
綿密で、丁寧な仕込みがあっての、
美味しさと、あの勢いなんですよ。

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巳亦さんの吹きガラスは、
ちょうどそんな感じで作られていきます。
不思議な不透明の彩りをだす、
色ダネのガラスは、まるで化学実験のように別作業で作られているらしいです。
色ガラスで組み立てた、たくさんの種類のトンボ玉状のピースは、
長いもの、輪切りのもの、単色のものなど、
多くのお寿司のネタを用意するように、
作業に合わせて計画的に用意されます。

こうして年密に仕込んでおいた上で、
頭の中にインプットされた計画図どおりに、
三代目のガラス屋として幼い頃から身に付いた技で、
スムーズの組み立てられていきます。

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熱く溶けたガラスは、完全に無機の世界です。
巳亦さんの彩りガラスは、
暖かく柔らかな表情と、ユーモラスで可愛い姿で、
まるで命がある、有機的な器を、ぼくたちに見せてくれます。
それは、短い時間に形作るホットワークの影にある、
地道な、心のこもった仕込みがあってのことだと、
ぼくは思っています。

              甘庵

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コラボレーションブログ開設

荻窪「銀花」の器に料理やお菓子を盛りつけ、
しつらえて、レシピまで紹介するという、
荻窪「銀花」と皆さんには何度かご紹介した、
ブログ”よめ膳@YOMEカフェ”のYOMEさんと、
コラボレーションでブログを開設しました。

「器はね、使ってなんぼ(藤田氏の名言借用)でね。
料理が盛られてはじめて生きてくるんですよ。
その姿を直に見せてあげることで、
器好きの人がもっと増えてくれるかもしれないから・・・、
器は美味しそうでないといけません。(これはぼくの迷言)
YOMEさんの素晴らしい料理としつらえのセンスなら、
かならず、皆さんを魅せることが出来ると思うんですよね~」
(などと、口説き落として、あるいはだまくらかして・・・)
だれ、そういうこと言っているのは?
いいえ、違いますよ。
日本の工芸界のため、また家飯>家庭で料理を楽しむ>家庭平和。
よめさん、お母さんの力と愛情が、
日本人の心根を真っ当に、モラルや人格を素直に出来ると・・・。
マジで、役に立てると思っています。
という、壮大な野望をひた隠し・・・・。

この度、めでたく、YOMEさんにおんぶでだっこの、
コラボレーションブログがオープンしました。
”日々の器 小さなレシピ”です。
見て頂いて、後悔しない内容でスタートを切りましたが、
これからますます発展するために、
皆さんの熱い応援を是非ともよろしくお願いいたします。

                甘庵
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華>器をそえる

ひょいのオーナーTちゃんから、
嬉しい便りが来たので紹介しちゃいます。

友達の所へ新築祝い(素人芸のアレンジ)にお花、
誕生日プレゼントに角掛さんのお皿を届けました。


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とっても華やかで綺麗なアレンジメントですね。
上手~!!
うつわをラッピングして贈るのも、
開ける楽しみあるけど、
お花が嬉しい>さりげなく使っている器がまた嬉しい
と、ダブルのプレゼントになっていて、
心のこもった贈り物ですね。

そこでの会話ですが。
私の友達は器の煮沸の噂すら知らなかったので、
その点は放っておきまして。

「使う時は水に潜らせて、水分拭いてから使ってね。毎度。」

「へ~。そうやって使うのね。何だか恰好良いねこのお皿。裏の色が違うのがいいね~。」


”煮沸と水をくぐらす”の件>その通り。
考えなくていいのが、普通。
そう、使って、変わっちゃう方が変なんだよね。
だってそれじゃー使えないよね。
使うための食器なんだからね。

(...。ま、説明は止めよう。疑問持たないんだしね。有りのままでいこ。)

「見た目だけじゃなくて、キッチリ焼けている男前だから。普段から使ってね♪」



ははは。
既に、器に対しての、知識が身に付いちゃっているからね。
ちょっと、講釈したくなったかな?
そうそう、使ってもらえばわかるし、それが一番の近道。
で、その後での、アドバイスなり、会話がきっと楽しいですよ。

「電子レンジは使っていいの?」

「...こんな大皿でチンするんすか!?」

「あ。しないかも。別にいっか。」

金の絵柄はいけないって聞いた気するけど。
角掛さんのお皿は、普通のお皿は良いんでしょうか?

はい、もちろんOKですよ。
「電子レンジ使わないで」と言う、作り手のやきものは、
扱わないようにしてます。
そんなことでどうにかなるヤワな器は、何してもだめな器です。
でも、金や銀などの、上絵の器は、やきものの問題ではなく、
雷が電子レンジの中におきるから、
最悪なときには、電子レンジが壊れるから、ダメね。

          甘庵

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巳亦ディテール

歩き出しそうなガラスで、
足を付けるのではなく、
本体から都合をつけて、引っ張り出す手法をお話しました。
まだまだある、巳亦さんらしいディテールを高台でご紹介してみます。

高台というのは、器の裏の部分です。
置いたときの下の部分なので、
普通は見えないところですが、
器のオーナーは、洗うとき、拭くときなど、
使っていると、必ず目にします。

やきものでもガラスでも、
高台は、作り手の器への心配りや配慮が分かりやすい部分です。

型吹きや、鋳込みの、タンブラーやコップだと、
厚めに作って、磨って平らにして仕上げたものなどが多いですね。
吹きガラスのタンブラーやコップだと、
竿や竿のように長い金属の先にで底をくっつけておいて加工して、
最後に、ポロリとはずし、そのあとが残っているものが、
ポンテあとと、いいます。

巳亦さんの器にもそういうものもありますが、
個展の時の作品は、一手間掛けて・・・いえ、遊んでいるように、
楽しげな高台が一杯あります。

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これは、緑の本体に細くのばした黄色ガラスを、
渦巻きに付けたもの。
どこかとぼけた表情ですね。

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この楕円小鉢大と小の高台をみてみましょう。

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小さな塊を、ぺたりと付けています。
でも、これも透きガラス(透明)をただ付けているのではなく、
本体と同じ彩り加工をしてあります。
そのために、形はシャープでも、一体感があります。

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これは、本体から絞って付けたようにした高台をつくり、
その際に、アクセントになる色ガラスを細くのばして、
輪状に付けています。
これが、見込みのアクセントになっています。
うーん、さすが!!

こんな風に、高台一つ見ても、楽しいんです。
お茶人だちが、碗を拝見するときに、
高台を返して、作り手の技と焼きと、土を、
愛でて楽しむように、
熱く溶けたガラスを、あっという間に、
形作っていく姿を、あれこれ想像しながら、
眺めては、一人悦にいっているぼく。
はたからみれば・・・・きっと、危ないオヤジしてますね。

              甘庵
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巧みな技でひずませる

巳亦さんのガラスの器を手にとったお客さまたちが、
「やわらかな」「あたたかな」「美味しそう」などと、
無機質なガラスという素材から遠い感触や印象を持ってくださるのは、
巳亦さんのガラスの持つ不透明な色合いと、
巧みな技でこそ作り出せるひずみの魅力がそうさせるのだと思います。

ここで言うひずみは、
不定形に、ゆがんでしまうということではなく、
巧みな技でひずめているからこその、
むしろ自然と感じる形なのです。

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たとえば、この鉢は、楕円になっています。
吹きガラスも、轆轤(ろくろ)で作るやきものと同じで、回転体が基本。
それを向かい合う2カ所を寄せれば、
楕円になることは想像つきます。
でも、柏餅みたいに、両端をそのまま寄せちゃうと、
寄せたところが寄せなかったところより、
高くなってしまいます。
でも、みてください。
上の鉢を逆さにしてみると・・・・。

mmt166.jpg


ほらね。
ほとんど、平らになっていますよね。
これが、ひずめて作るからこそ、
自然になっている楕円の鉢です。

三角形にひずめてあるものも同じです。
本当なら高さが違うことになるのを、
自然に三角形になっています。

mmt210.jpg


mmt209.jpg


つまり多ブルにひずめてあるんです。
楕円にひずめても、三角にひずめても、
同時に高さが同じになるようにひずめてあるんです。
意図してひずめていれば、
自然に感じる形に、整えるということになるんですね。

そうやって見てみると、
意図してひずめた器が一杯見えてきます。

             甘庵
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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

歩き出しそうなガラス

巳亦さんのガラスの器には「三つ足○○」という器があります。
一部には通常の方法で、本体に溶けたガラスを、
3つ、付けて足にするものがありますが、
巳亦さんらしい「三つ足○○」は、ちょっと違います。
その器を見たお客さまから、たびたび、
「なんだか歩き出しそうですね」というコメントをいただきます。

mmt205.jpg


画像を見て頂いてわかるでしょうか、
歩き出しそうな器のあしは、
付けているのではなく、生えている感じの足なんです。
そのため、なんだか動き出しそうな・・・・。
うーん、こりゃー「じょれい」がたりなかった?

そうそう、話ちょっと飛んで、
前に若いお客さまに、
ガラスは「じょれい」が必要なんですよ。
そうしないと、何もしなくても、割れてしまうことがあるからとお話したら、
「ええーガラスって除霊するんですかー」
おおー最近の若い方はオカルト好きだなー。
「いいえ、除霊ではなく、徐冷。ゆっくり冷ますっていう意味です」
と・・・・。

mmt206.jpg


話を戻して、
ぼくが生えているという足は、
器自体のガラスから、適当に都合を付けて、
3カ所を引っ張りだしているんです。
巳亦さん何気なくこなしてしまっているんですが、
これって、結構凄い技なんですよ。

付けているのとは違う、
有機的な姿に感じます。
そのため、「動きだしそう」と、
感じる方が多いのではないかな。
何せ、生えている足ですからね。

mmt208.jpg


ああー、昨日直して帰ったの・・・、
また今朝も、このぐい呑みが、
棚から落ちそうになっている・・・。
うーん、こりゃー「じょれい」がたりなかった?

            甘庵

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仄かに明るい 彩りガラス

巳亦さんのガラス展のサブタイトルに、
「彩りガラス」と付けています。
これは、ぼくが勝手につけたのですが、
色ガラスとは少し違う巳亦さんのガラスの趣を、
伝えるために、選びましたが、
それでも、手に取ったことのない方には、
何のことかわかりにくいと思うで、
そのあたりをお話してみます。

mmt132.jpg


たとえば、この淡く黄緑がかった小鉢を、
手にとってみると・・・。
光りを透かして眺めなくても、
小鉢自体が、ほんのり明るさを持っているように感じます。

普通の色ガラスそのままだと、
光りに透かしたり、光りの中ではじめて、
色ガラスの色合いが、透ける光りで楽しめますが、
この鉢は特に透かすことも、光りをあてることがなくても、
まるで、障子のようだったり、
瑪瑙のようだったり、
素地が、不思議な滑らかにほんのり明るいんです。

mmt137.jpg


その秘密をぼくはこう推測しています。
よく見ると、全体の色合いの基本の黄緑は、
表面にありません。
表面のガラスは透きガラス(透明ガラス)です。
黄緑の不透明なガラスは透きガラスの下、
透きガラスに挟まれるようにあります。

光りの性質から透きガラスの中に入った光りは、
長いの方に走ろうとする性質があります。
そのために、不透明な色ガラス越しに光りをとらえて、
ちょうど障子やくもりガラスのように、
仄かに明るいうつわになるようです。

巳亦さんのオリジナルの色を、
自由に組み合わせたガラス。
それでいて、穏やかな和の色合いと、柔らかに歪んだ姿。
そんな巳亦さんのガラスを、
彩りガラスと呼んでいます。

           甘庵
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初夏に似合う彩りガラス

巳亦敬一さんのガラス展が始まりました。
毎年楽しみにしてくださっている方も多い
好評の企画展ですが、
荷を解き、飾り付けていると、人気があるのが頷けます。

器好きのぼくには、
企画展の飾り付けで良くあることなのですが、
一つ出しては、眺め、次をだしては、なでなでしていて、進みません。

飾り付けしていても、しつらえが楽しみながら、
どこにどう並べるか悩んでしまいます。
かといって、難しいからなのではないのです。
どう並べても好いので、優柔不断のぼくとしては、
かえって悩んでしまいます。

とはいえ、時間になるので、
きっちり並べ、看板を描き、
11時には開店しました。

mmt117.jpg


明日から少しずつ、巳亦さんのガラスの魅力を紐解いて・・・。
いいえ、ファンとしての独断と偏見で、
ぶいぶい語っていきます。
よろしく~。

           甘庵
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ちょっといい話と好い画像

いつも良いネタを提供してくれる「にしちゃん」からきたメールに、
またまた、ネタにするのにいい話が画像付きで来たので、
例のごとく勝手に抜粋してご紹介しちゃいます。
まずは、美しい画像をご覧あれ!!

fuji1.jpg


fuji2.jpg


お嬢さんの入学祝いにご主人が計画したのが、
離れたところに住んでいらっしゃるご両親に、
富士山を見せた上げる旅行だったそうです。

年齢とともに足腰が弱られてきたお父様と、
富士山をご覧になりたいといっていたお母様を、
迎えに行きお連れしたそうです。
心がけが良いのでしょう。
天候や満開の桜からもすばらしいロケーションだったのが伺えます。

なのに、にしちゃんは、
「とまぁ、泣ける話のはずですが、
ほとんど口実で、実は自分が写真を撮りたいからなんですけどね・・・。」
と、照れからか辛口。
しかも、
「ちょっと良いお話し・・・かな?
全文載せちゃいけませんよ!
念のため・・・。うふふ・・・。」
はい、全文ではありません。
でも、ちゃんと全部書き込んだもんね~。
えへへ。

            甘庵
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ちらっと見せます

来ました!!
巳亦さんの新作が一杯届きました。
どれもこれも素敵です。
時間がなく、荷ほどきまで今日は終わり。
明後日の初日開11時までには、
きっちりレイアウトて、ご覧にいただけるようにします。

では、解いただけの、積んでおいてあるだけですが、
新作をチラリとご覧にいれちゃいますね。

mmt107.jpg


ブルー、グリーン、オレンジ、レッド・・・ですが、深くて趣のある色です。

mmt109.jpg

これは、色違いの大きめのぐい呑みです。
つまみ出して作った3つの足で動き出しそうです。

mmt111.jpg

小鉢、一輪差し、片口などです。

mmt112.jpg

後ろは、透きガラスに蜻蛉玉のようにつくったピースを埋め込んだ文様のグラスでです。
前に並ぶのは、同じように巳亦さんが作ったガラスのピースを埋め込んで文様を作っている鉢群です。

mmt113.jpg

何とも言えない独特の色が、素敵な皿群です。

mmt114.jpg

暖ボール箱と新聞紙に山の間に作品も山になっています。

              甘庵
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mmt107.jpg

宅配便待ち

金曜日から「巳亦敬一 彩りガラス展」が始まります。
定休日ですが今店で、作品が宅配便で届くのを待っています。

早く来れば荷をほどけて少し作品を見れますが、
都留のもえぎさんへ巡回展のために、
昨日までの椅子展を持って模様替えに出かけなければならないので、
到着が遅いと、荷を受け取るだけで、
作品の梱包を解き飾り付けは、明日以降になります。

2006m.jpg


巳亦さんの彩りガラスは、
吹きガラスの作品としは大変個性的です。
明るくて、柔らかく、暖かくて、
光りを取り込んで、中から光りが薄明るく滲み出すような、
何とも言えない不思議な質感です。

ある人は、瑪瑙のような・・・。
またある人は、やきもの・・・ええ、ガラスですか?
と、その質感自体が、経験からのガラスとはずれて感じたりするようです。

また、形も穏やかでゆったりしたフォルムを見せています。
それは、同じ形のグラスを作ることが、
腕前の一つの基準であるように、
通常のガラス作品は、揃えることにかなりのエネルギーを費やします。
巳亦さんも3代続くガラス屋さんとして、
一方では銀花の定番として、ほぼ同型同容量のグラスと、
100の単位で作ってくれます。
そんな技を持った巳亦さんが、
個展のときには、自由に楽しみながら、
自分らしさを放出して作品を作ってくれます。
手仕事のやきもの作品と同じ感覚で作ってくれています。

毎年少しずつ変わる色合いは、
自然の灰や長石で調合した灰釉のようであり、
形を揃えることより、
一つずつの形の美しさや勢いを優先させたり、
歪みや非対称の形も多く見かけます。

そんな巳亦さんの彩りガラスのファンが、
お陰様で年々増えてきています。
同じものが少ないのですが、
その分上手くできていて、選び方や、お好みが分かれます。
作れる作品の量も一人でも仕事の範囲ですから、
作品たちは良い出会とご縁をいただきす。
お陰様で毎年好評のうちに、もらわれていきます。

この独特の光りを取り込みガラスの魅力は、
手にとっていただくのが一番です。
金曜日11時からです。
是非お出かけください。
         
             甘庵

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物語が生まれそうな椅子

世に名品と言われる椅子が多くあります。
座り心地の良さだけでなく、
その椅子の持つ整ったデザインのだけでもなく、
必ずといっていいほどの、物語が付いて来る気がします。
その多くがその椅子の作り手や誕生する時の、
伝説のような素敵な逸話だったりしますね。

毎年開催する、小さな椅子展の椅子は、
いくつかの決めごとで、集めています。

小さいながらも大人が座れる。

使い手の工夫で楽しみが広がる。

顔がある・・・個性を持っていること。

などといったところなのですが、
加えて、物語が出来る椅子だといいなーと、
思っています。

fjsm063.jpg


fjsm064.jpg

藤島いっかん 背付き椅子小 W30cmD33cmH68cm ケヤキ漆 ¥37000

名品でなくても大切にしてしまう椅子には、
思い入れや物語があるという気がします。

もらってきた幼稚園の椅子
おじいさんが作ってくれた重い踏み台
ガタビシするけど・・・はじめて買った椅子・・・
自分だけの中だとしても、物語がある椅子は、魅力的です。

そんな物語が出来てくるような、
愛着を持てるような椅子と、
出会えることが出来る企画にしたいな。
と、はじめてもうずいぶんと月日が経っています。
さて、どんな物語が生まれていくかな。
そして、来年は・・・・。

            甘庵
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"うつわ屋のつぶやき"の誕生日

今日は、"うつわ屋のつぶやき"を開設してから、
丸一年目、このブログの誕生日です。

日記などは三日坊主と決まっていた、
怠け者のぼくが・・・よくまぁー続けてこれたものです。
それは、大好きなうつわのことを、
少しでも多くの人に、まっすぐに伝えたいという気持ちと、
それを受け取り、支えてくださった多くの読者の皆さまのおかげだと、
とても感謝しています。

たどたどしい文章や、山のような誤字脱字にも、
寛容な心と、読解力のある読み手の皆さまがいました。

反省しながらも、まっすぐ過ぎて、
たびたび、生々しすぎる内容を書き込んでしまいましたが、
皆さまは、善意に溢れる気持ちで、
真意をくみ取ろうとなさってくださいました。

ブログがきっかけで、新しい出会い、
素敵なご縁を、たくさんいただいきました。

前から親しくしていただいているお客様方に、
より近づけるきっかけにもなりました。

書き込んで頂いたコメントから、皆さまの器への思いや、
疑問や、お考えを聞かせていただき、
大変に参考になり、勉強もさせて頂きました。

本当にこの一年間、ありがとうございました。
皆さまに、より親しみをもって続けて読んでいただける、
そんなブログにしていけるように、
がんばりたいと思っています。
これからも、"うつわ屋のつぶやき"をよろしくお願い致します。

                  甘庵

三角の腰掛け

三角の腰掛け
藤島いっかんさんのこの椅子は、
椅子という響きより「腰掛け」や「床机(しょうぎ)」といった、
日本にあった名詞の方がぴったりに感じます。

fjsm061.jpg


藤島いっかん 
左:三角スツール大 W39cmD34cmH17.5cm ケヤキ漆¥18000
右:三角スツール小 W37cmD28cmH17.5cm ケヤキ漆¥16000


一時的にちょっと腰を掛ける>腰掛け仕事。
みたいに、しっかり座る椅子でもないのですが、
その分、軽くて、小振りで、お洒落な姿も、
スペースや気持ちや視覚にも邪魔になりません。

古い形の床机は、ディレクタチェアーから背もたれてと肘あてを取った形です。
川中島で武田信玄が腰掛けたまま、上杉謙信の攻撃を受けるシーンって、
みたことありません。
あのときの腰掛けているのが床机だそうです。
折りたたんだり組み立て足り出来るものだったようです。
それが、茶店の前の毛氈ひいてあるようなものを、
そう呼ぶようになっていったようです。

そんなことは余計なことなのですが、
この「床机」って言う字が気になる。
と、いうのは、床で机でしょ。
意味は違うのでしょうけど、机にも使えちゃう感じがしてしまう。

話を今日の椅子に戻します。
この三角スツールは、杢目の綺麗な欅の無垢材で、
表面は粗挽きの木肌とあえて残し(裏は鉋かけてあります)、
漆をたっぷり塗って仕上げてあります。

ちょっと腰掛ける、ちょっとちゃぶ台に、
ちょっと花台や飾り台に・・・と、
椅子!!って行く感じが強くないだけに、
いろいろ遊べる椅子です。
「小さな椅子展」のサブタイトルをした、
「使う工夫の楽しさ」そのものの椅子です。

                甘庵
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スリムなスツール

椅子も腰掛けるという道具です。
万能というものは、道具にかぎらず、どっちつかずだったり、
結局、使えない奴~って、無駄な道具になりかねません。
はい、二つ買うより一つで・・・・なんて、けち根性出して失敗してま~す。


ota104.jpg

太田靖弘 スリムスツール 径25.5cmH39.5cm センダンオイル仕上げ¥34000

このスリムスツールは、万人受けや、マルチな使用よりも、
かなり使い方を絞り想定している椅子で、
その結果のこの椅子独特のフォルムやオーラを持った、
大変成功したデザインだと思います。
事実、材種を変えて何度も作り、多くの方に使われています。

第一の特徴は、置き場所をとらないことです。
ノミで削り出した円形座面の径22.5cmで収まります。

座面の高さはちょうど平均的なダイニングテーブルや、
規格の事務机などの高さの70cm前後に、
ちょうど良い高さです。
座面も脚も削りだしで、この表面は見ただけでなく、
持ったときの持ちやすさに貢献しています。
構成材も最小限に絞られていて、
非常に軽量で、運びやすく仕上がっています。
つまり、予備椅子として、抜群なのです。

ota105.jpg

座面に開けられた丸穴に差し込まれた四角いパーツに、
4本の脚が蟻継ぎ(ありつぎ)されています。
シンプルな姿と同時に、強度をしっかり考えた仕事になっています。

この椅子の愛用者が、花台と使っていたり、
部屋のオブジェとしてこの椅子の全体の姿が見える位置に配置していたりするのも、
この椅子の魅力から自然に得られた使い方のようです。
明確に絞れてた目的から生まれた形が、
大変魅力的になることは、物作りで良くあることですが、
この椅子もそんな一例と思っています。

                 甘庵

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高原の椅子

あぐら椅子の山形さんの遊び心で作った椅子です。
シラカバの樹皮をそのままにくみ上げた、
まるでアニメの○○の少女とかあたりに出てくる、
小屋の中にありそうですね。

ymgt073.jpg


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山形英三 しらかば椅子 W25cmD24cmH43cm ¥26250

でも、腰掛けてみれば、
やまがたさんのこのシリーズ同様に、
実におしりにフィットして、座りやすく、
持ち運びより、この椅子の持つ見た目のインパクトを重視してか、
構成材が多いこともあり、重量感があり安定しています。

良く晴れて気温が上がってきた連休後半の今日も店番。
この椅子に腰掛けて、高原の風でも感じみよう~っと。

                 甘庵
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子供の日だから どうぶつの椅子

今日子供の日のあわせてご紹介するのは、
犬と猫のシルエットをデザインした、
可愛い王子様お姫様やゲストための椅子です。

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岡田泰 どうぶつ椅子・いぬ ナラオイル仕上げ W25cmD24cmH43cm ¥17640

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岡田泰 どうぶつ椅子・ねこ ナラオイル仕上げ W26cmD26cmH43cm ¥17640


岡田泰さんは、某照明器具メーカーのデザイナーでしたが、
思うところがあってか、
デザインだけでなく、作り出すことも自分の手で出来る、
家具の作り手になったそうです。
第一線で活躍していたデザインセンスが、
この小さな椅子の随所から伺われます。

シンプルな構成材を特徴的に切りぬくことで、
ワンちゃんと猫ちゃんの特徴を実に上手くひきだしています。
全体のシルエットだけでなく、
たとえば、目を比べても、
ワンちゃんは、丸く黒い堅木を埋め込んであり、
猫ちゃんは縦に瞳を、やはり黒い堅木を埋め込んで表現しています。

ワンちゃんは鼻にも黒い堅木を埋め込んであり、
ねこちゃんは髭が彫り込んであります。
シッポはどちらもロープで表していますが、
猫ちゃんのシッポの方がちゃんと長いですよ。

うーん、可愛い。
で、可愛いだけでなく、
大人が座っても、よく外でスケッチするときの、
組み立ての椅子が案外楽なように、
たとえば、台所の床に新聞紙ひろげて、
空豆むいたり枝豆切り落とすときみたいに、
ちょっと座り仕事の時には便利ですよ。
175cm67kgのぼくでも、無理なく座れます。

           甘庵
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