うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

やきもののデコレーション

あと55日でクリスマス。
って、突然なふりですが、
今はあらゆるクリスマスの楽しみ方や、
イベントや盛り上がりがありますが、
ぼくが子供のころだと、
ケーキを食べれるという貴重な一日と言う日でしたね。

そんなケーキも近場のケーキ屋でつくる、
バタークリームの物でしたね。
流通や保存のためかな?保たなかったのかな?
なぜだかわかりませんが、
フレッシュクリームのケーキはずっと後でしたね。

装飾はまずバタークリームのバラの花。
そして、クリームを絞りだして装飾していく、
線や盛り上がり。
あとは、仁丹みたいな銀色の粒や玉がぱらぱら。
クリームに食紅などで色をつけたらしい、
ピンクや薄いグリーンの花や葉。
そんな感じでした。

どうも、年をとると、
昔話には力が入り、どんどん脇道にそれていってしまいますね。

なんだっけ~。
そうそう、デコレーションケーキの、
クリームを絞り出して装飾するのと、
同じ方法がやきものにも使われます。
それを「イッチン」などと言っています。
山口さんのこのシリーズもそうなんですよ。

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ロクロで成形するときに、
水を加えて滑らせて形作りますが、
そのときに、出るぬるぬるしたものを、
「ドベ」といいます。
山口さんは、この柔らか気味のクリーム状のものを、
絞り器に当たるものにいれて、
成形出来た生乾きの器に、
絞りだして盛り上げ装飾していきます。

わずかな盛り上がりでも、
釉薬に厚みも変わるので、
陰影が出来て、立体感がうみだされます。

各地で行われる伝統的な手法ですが、
はじめからシャーペンで授業していた世代の山口さんが、
描く筆のように時代性が、
よくも悪くもギャップとして現れにくいようです。
染め付けなら伊万里なりの、
大きな先人の仕事がいやおうなしに、
はだかりますが、
イッチンは幸か不幸か、
そう言った妨げになりにくいのでしょう。

実に自由に楽しげな線描になっています。
性質上、そう複雑な文様装飾を出来ないこともあり、
モダンで今様のデザインに仕上がっていて、
ぼくは、心地の良い清潔感を感じます。
飽きのこない良い器に仕上がっています。

             甘庵

  
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入れ子

山口さんの定番になっている器に、
白磁楕円皿があります。
定番になるだけのことがあります。

日常で使いやすい食器として培われていくための条件が、
キチンを含まれています。
丈夫で使い安さでは一番の磁器の特性をいかしたデザインで、
今の暮らしに出番の多い、底面の平たい楕円の皿です。

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スタッキングという、重なり度合いもよく、
最小限のスペースでの収納が可能です。

皿に、いえ、さらに、
少人数の暮らしなら、同じ大きさを数枚揃えるより、
大中小と取りそろえるのも、使い勝手が良いでしょう。
そんなときには、入れ子に、こう重なります。

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これも、器好きの大半が悩む食器棚の空きスペースを、
最小限でクリア出来ます。

良く焼けたうつわですから、
むろん、レンジでもオーブンでも、
食洗機も問題なく使えますよ。

29歳という年齢の暮らしから、
自然に生み出てきた器だと思っています。
身近で手仕事の器を使う切っ掛けに、
若い使い手にぜひ、選んでいただきたい器です。

ですが、食器棚がいっぱいで困るんだけどという、
ベテラン器好きにもお奨めですよ。

          甘庵

  
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伝統柄のアレンジ

山口さんは二十代。
「母と同い年です」って言われたぼく。
うーん・・・・若い。
だよね。

だからこそ、
伝統を活かして、品格を失わず、
今の暮らしに自然に使える器を作り出せるはず。
そんな若さに大いに期待しています。

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鉄・ゴス・とくさ文飯碗 径12.5cm 高さ7cm

省く時は厳しくクールなくらいにならないと、
これがなかなか難しい・・・。

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辰砂水玉文楕円皿 幅22.5cm 奥行17cm 高さ3cm
辰砂水玉文4寸皿 径12.5cm 高さ2.5cm

装飾は、ギリギリに線まで、
手を加えて華麗に豪華に・・・・。

伝統の柄行には、深く掘り下げればさげるほど、
頭が下がる事ばかりですが、
それに押しつぶされることなく、
歴史の中で素晴らしい仕事をしてきた作り手の心意気を、
読み取り、自分なりに消化し吸収して、
今の時代に伝え、活かせる仕事をしていくのが、
好きな仕事に出会った人の役割だと思います。

山口さんの仕事にも、
そんな部分を感じています。
ぼくの娘といっていい年齢の世代だからこそ、
これからの数年が楽しみです。
どれだけ、たくさんの事を消化吸収して、
自分の仕事に反映させていくかを、
厳しさと優しさで、見守って行きたいと思っています。
皆さんもよろしくお願いいたします。
って、娘じゃ~ないって。

           甘庵

  
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新米と飯碗

実りの秋ですね。
食べるものが美味しくて嬉しい季節で、
気温も過ごし安いと食欲も進みますよね。
なかでも、お米は美味しいですね。

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自分の器を持つ習慣のあり、
お米が主食に日本人にとっては、
特別な器ですね。

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小さい頃から自分にご飯茶碗を持っているから、
好みも自然に確立されて来ますね。
磁器の飯碗はなかでも、
鋳込みだったり、機械ロクロで作られた、
大半の量産のものが磁器なので、
絶対量からは一番ポピュラーな物だと思います。

手仕事は土物(陶器やせっ器)だと思われがちで、
案外と手仕事の磁器の飯碗を、
経験なさってない方がいらっしゃいます。

磁器でも手で作られたものは、
手に持った感触や、口当たりなど、
微妙なところが違います。
そのあたりは、毎日使うからこそ、
飽きずに、じわじわと使う楽しさがわき、
良さが当たり前になってきます。

新米の季節にフレッシュな作り手山口利枝さんの飯碗を、
ぜひ、おためしあれ。

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染め付け・白磁・鉄絵

今日から山口利枝さんの個展が始まりました。
日常的に使い安い、磁器の食器です。

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ゴスという絵の具で描かれた染め付け。

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少し青みがかって見えるプレーンな白磁。

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鉄で描かれた温かみのある絵付け。
大きく分けてこの三種に、
染め付けに酸化銅を使って釉裏紅のアクセントをいれたり、
共の粘土を絞り出して盛り上げるイッチンなどのアレンジで、
構成されています。

手法は面々と続いている手法ですが、
山口さんの世代が生きて来た世界感が自然に反映されていて、
伝統的な手法の中にも、新しさを感じます。
まだまだ、発展途上の作品もありますが、
今生まれてきてという、若々しいエネルギーが、
十分に感じとれます。
これからが、楽しいな作り手です。

             甘庵

  
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初個展

明日から鹿児島で作陶している、
山口利枝さんの個展が始まります。
銀花ではいままで企画展などに、
参加して頂いたていどで、
個展ははじめてです。

yamaguchi039.jpg

荷ほどきをして、並べました。
磁器はもともと日常使いには最適な器です。
山口さんの器も、作り手の分身なのですね。
明るくて爽やかな器が並びました。

ご都合が付く方はぜひ手にとって、
伝わってくる山口さんのエネルギーを感じで見てください。

                甘庵

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秋日

定休日の今日は、昨日で企画展の終了した藤田さんの作品をもって、
山梨県都留の「もえぎ」さんへ、
模様替えへ行ってきました。
秋晴れになった今日は、二週間前と違って、
急な冷え込みからでしょう、
冠雪した富士山が綺麗な姿を見せてくれました。

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のり面などのススキが風に戦いで、
秋の日に白い穂が煌めいていました。

飛んで帰って来て、
金曜日からの「山口利枝 明るく爽やかな器 展」の、
荷ほどきをしました。
染め付け、白磁、鉄絵などの、
使い安い器が盛りだくさんです。
会期が始めるのを楽しみにしていてください。

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身近な器を生み出すには

藤田佳三さんの個展も今日は最終日です。
中盤に来店いただき、宴もあり、
そこに初めての参加していただいたお客さまたちも、
出会えたことを喜んでいただきました。
皆さんのイメージは、なかなか面白かったですね。
そのあたりは、食いしん坊のコメントをぜひ。

そこへのぼくのお返事の補足として書かせてもらいます。
藤田さんは今の暮らしをしているからこそ、
ぼくらに使いやすい器を生み出せるのだと思いますよ。

たとえば、このカップ。
マルチカップ φ9.5H9.5 と言います。
fujita028.jpg


名前の通りに多目的なカップです。
お茶でも、紅茶でも、コーヒーでも、お酒やビールでも、
自分のお気に入りのカップとして何に使って良い器。
かつては湯呑みと言われたものに対応する物ですが、
時代とともに暮らしが違い、飲むものが違って来ている。
器も変わって行かないとね。
それを「普段器」とぼくは勝手に名付けています。

10年ぐらい前のスタート時は、
湯呑みとしては多く使われた、
粉引、刷毛目、イラボなどの渋~い釉薬だけでした。
その後、華のある器を意識して、
平行して赤絵や安南や絵粉引というバージョンが、
増えて行きました。

fujita027.jpgfujita027.jpg


形もハンドルのあるカップの要望も多くなり、
マグが出来てきました。
手に力がなくなるということで、
案外年配の方からの支持も強いんですよ。

自分の好みや使いかたで、
釉薬や絵付けや、形を選び、
毎日の暮らしの中で普段器として、
バンバン使って楽しんでこそ、
藤田氏の提言する「使ってなんぼやー」が、
実践されます。

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輪花

輪花「りんか」と読みます。
ロクロで挽いた円に切り込みをいれ、
縁を花の輪郭のようにした物を言います。
やきものだけではなく、漆器なとにも、
みられる伝統的な造形です。

fujita020.jpg

手前:安南5.5寸鉢φ16H5
奥 :安南7.5寸皿φ22.5H4.5

形からして華やかなように、
伝承された名品は、特権階級の道具であり、
富と豊かな環境化で生まれていった造形と考えでも、
良いと思います。
平たく言えば貴族的な造形です。

華やかに縁取られた輪花は、
ロクロで挽かれたままの縁より、
鋭角的な部分が増えるのですから、
破損、チップしやすいはずです。

fujita021.jpg

安南独特の滲みが綺麗です。藤田さんは「よう泣いてる」と表現しています。

使うときに、重ね合わせるときに、
洗うときにと・・・、
庶民のぼくなら考えそうなことより、
美しく豊かな造形を素直に受け取れる、
貴族の心を持ちたいですね。

この縁の部分のことなど、
はじめから意識していれば、
洗うとき、仕舞うときに、
少しだけ、時間や心にゆとりを持って頂ければ、
クリアできることです。

しまい込まずに身近で使えば、
貴族の心意気で、花のある食卓になることでしょう。

           甘庵
  
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くつろぐ小道具

煎茶、紅茶、コーヒーなどは嗜好品なのですが、
誰もが自由に選択し、気軽に呑める豊か世界になりすぎたのか、
軽んじすぎて、嗜好品の持つ、
独特の空気感がなく、
時空を生み出したり、切り替えるアイテムとしての、
存在意義を見失いがちに思えてなりません。

カフェなどの時空もセットで供給される、
外で呑む機会にだけ嗜好品らしさが残っているのかもしれませんね。

改めて、時空を楽しみむ嗜好品として、
お茶することを、意識さえすれば、
もしも、ぼくたちがその気になれば、
お気に入りの器でお茶すれば、
あらゆるお茶や飲み物を選べて、
手に入れられるですから、
愉しいと思うのだけどな~。

いつもの居間や茶の間で、
時空を切り替えたり演出するのに、
あかりをちょっと落としたり、
音を整理したり、選んだり、
呑むお茶のアイテムとして、
お気に入りの器を使えば、
結構簡単に、時空の演出は出来ると思いますよ。

たとえば、コーヒーなら、

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絵粉引ポット φ11H12
絵粉引カップ&ソーサー cφ8.7H7.2 sφ15H3

紅茶なら、

fujita014.jpg

安南ポット φ10H11.5
安南ピチャー φ7H8.6
粉引カップ&ソーサーcφ8H7 sφ15H3


ほうじ茶なら、
fujita012.jpg

赤絵土瓶 φ14H21(本体12)
手前左:粉引面取りゆのみ大φ7.8H10.5
粉引面取りゆのみ小φ7.3H9

秋の夜長に、お気に入りの音楽を聴きながら、
おいしいお菓子のお供に、
親しい人との一時に、
お気に入りの器でなら、
いつものお茶やお部屋がちょっと違った時空になるのでは。

                甘庵


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食いしん坊な・・・

昨夜は、藤田さんが最終の新幹線に乗れるギリギリの時間まで、
荻窪で夕食をご一緒しました。
あいにく土曜の夜、夕飯の時間で、
もくろんでいたところには、席を待つ列が・・・。
仕方なく、適当なところで、
ビールを呑みながらの夕飯でした。

自然食べ物の話になり、
まぁー、チャンスを活かして、
まめに食べ歩いていますね~。
調理はしませんが、
とても食いしん坊な藤田さんです。
そのあたりが、器作りのたいせつな栄養になっています。

どこかへ出向いたときの話には、
必ず、食べた記憶が刻まれていて、
またよく勉強していて、情報も豊富で、
グルメからミーハーまで、守備範囲も広いこと。

で、その藤田佳三さんの笑顔をご紹介しちゃいます。

06fujitakeizou.jpg



先日はじめて藤田さんに会った方たちの中で、
多かった声は、もっと大人というか、
オヤジというか、落ち着いたというか、
年配のイメージを持っている方を多かったですね。
さて、皆さんの印象は?
ぜひ、コメントくださいね。
ちゃんと藤田氏に伝えますので。

             甘庵

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渋可愛い

きょうのお題は、新・藤田語録ですぞ~!!
ブログで、「綺麗寂び」の話をして、
これでは多くの方に伝わりにくいかと、
ファッション用語の「渋派手」を引き合いにだして、
ブログネタにしたと、藤田さんに話すと・・・。

「最近は若い方々につたわるように、
(女の子というニュアンスが多かったように感じたのはぼくだけだろうか?)
『渋かわいい』って言っているんです」
と宣うた藤田氏。
まるほど・・・同じ関西出身人気歌手K・K女史の有名コピーをなぞってとは、
う~ん・・・さすが~。

「紅安南のこんなのなんは・・・」と、

fujita016.jpg

小皿群を指して「渋かわいい って・・・」話す藤田氏に、
甘庵は、妙に感心至極。

仕事は思考と試行の結果の施行。
流行のもじりのコピーが、
おかしく、軽く、聞き流しながらも、
心をキャッチしちゃうのは、
世の中の時流や、ニーズをくみ取り、
仕事に反映する藤田さんの力技そのものなのだな~と。

やはり、名言「器は使ってなんぼや~」を生み出すには、
きっちりとして、論理の裏付けがあるのだと、
藤田佳三さんの器作りの力量は、
技量だけなく、器量でもあると感じ取りました。
            
            甘庵

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作り手来店し 友遠方より来たる

昨日と今日の銀花に詰めてくださる予定で、
藤田さんが京都から出てきてくれました。
昨日の昼間はいつものようにノンビリした銀花。
そう、せっかく来て頂いたの暇で・・・・。
まぁーその分ぼくは、藤田さんを独占しての談笑。
それに新藤田語録も仕入れましたしね。

夕方からは、藤田さんを囲んでの宴を予定していて、
お客さま、近所の作り手、そしてブログでのご縁で、
「日々の器 と 小さなレシピ」のYOMEさんのお声かけで、
しのっちさん&妹さんや、まあしぃさんたちも、
YOMEさんと参加いただき、
それはもう、楽しく華やかな宴になりました。
作り手F氏とお客さまのTさんと甘庵の、
おじさんトリオは、美しき人妻たちの色香に、
ちょっと舞い上がり気味なのか、少々おとなしく・・・。
(あれでもね えへへ)
その分、YOMEさんたちがお帰りなってから、
おじさんたちの話題が怪しい方向に暴走気味で、
近所のうら若き作り手Tさんや、F氏の友人Kさんは、
若干フリーズ気味でした。
とはいえ、楽しく盛り上がりました。

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藤田さんに素敵なお花もいただきました。

遠くから来て頂いたのに、
しのっちさんやはじめてお目にかかるまあしぃさんたちとも、
ばたばたしていて、にわかホスト甘庵は、
ちゃんとお話もおかまいも出来ず残念でした。
懲りずに、ぜひまたお出かけくださいね。
ありがとうございました。

           甘庵

  
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渋派手

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絵粉引鉢 径22.5cm高さ9.5cm
藤田佳三さんのたっぷりして絵粉引の鉢です。

「絵粉引」は李朝の伝承品や、唐津で受け継がれている多くが、
粉引に鉄絵の伸びやかで大胆な線描もものです。
侘び寂の美から、茶陶の世界なので、
好まれ、面々と受け継がれて来ています。

昭和に生まれ平成に活きている藤田さんは、
そこに、自分なりの華やかなアレンジを加えました。
鉄絵で描かれて唐草文や草文のポイントに、
酸化銅でアクセントを付けて描いています。

黄瀬戸が、胆礬(たんぱん)と言われる、
酸化銅を含んだ絵の具で緑をアクセントにつかっているを、
何となく、連想しました。

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粉引に鉄の絵は、限りなく無彩色。
そこに、イヤミではない範囲で華を沿えようと、
工夫したのでしょう。
還元炎でしっかり焼かれた鉄絵は、
釉と素地に食い込み反応して、
黒、茶褐色、黄色と変化や流れ、滲みを見せ、
酸化銅は、深い赤と冷却中の酸化のためにか、
わずかに緑がかる部分も見えて、
地味目な色合いの重なりあいの中に、
力強い華を見いだせます。

ファッションの世界で使われている、
「渋派手」という言葉がよぎりました。

            甘庵
  
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どこかアンティーク

安南手は絞り手とも言われ、
下絵のゴスが流れて釉で滲んだところに、
侘びた味わいがあり、
桃山時代から茶陶などで愛好されて続け、
現代でも、器として幅広く人気があります。

藤田佳三さんの安南手は、
伝統的は和食器だけでなく、
モダンでより日常的な器や、
洋食器となるマグなどのカップ類も豊富です。

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安南スープカップ 径12cm高さ7.3cm

スープやカフェオレを飲むのに良さそうなだけでなく、
手で持てるボールとして、
サラダや、ヨーグルト、シリアルなど盛りつけても良いような、
かなりたっぷりしたこのカップは、
どこかアンティークな雰囲気が漂います。

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安南マグカップ 径8.5cm高さ9.5cm

大きめのマグです。
安定して持ちやすいハンドルは、
さすがに器作りに長けていると納得出来るディテールです。
縦長のフォルムな分、ゴス絵の流れが楽しめます。
流れたゴスの景色を、
京都生まれの藤田さんは「よくないてるわ~」と、
いいはります。
いえ、言ってます。
このマグもたくさん可愛がって、
バンバン少し使いこんでいただけて、
茶渋などが貫入に入り、
落ち着いた色合いになると、
きっとアンティークな、レトロな感じに、
仕上がって来ることでしょう。

陶器ですから、使う前には良く水や湯に浸してから、
使ってくださいね。
布を染めるのに、はじめにぬらして絞り、
染め液に浸し染めるの感覚でお願いします。
長く使うことで、自分色に染める楽しみが、
陶器にもあります。
ぜひ、愉しんでください。

            甘庵

  
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爽秋

ここしばらく荻窪は、
澄んだ秋空に恵まれていて、
とても過ごしやすいです。

日中のそうですが・・・・。
寝やすい。
冷え込みの予想さえ上手くしていれば、
それはもう、よく寝れます。
って、一年中よく寝れるぼくですけどね。

今日はオフ。
良く寝ました・・・と、
言いたいのですが、
翌朝の時間に縛られないオフの前夜は、
なんだか寝るのが惜しくて、
昨夜も終わりそうな小説を、最後まで読破。
いつもより遅く床に着き、
目覚ましを掛けずに寝ました。

ところが、う~ん。
何となく目覚めて時計を見れば、
いつも目覚ましで起きる時間。
これって、年のせいかな~。
う~ん。

さて、睡眠薬代わりの本がない、
図書館行かなくちゃ。

         甘庵

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ロクロ以外の成形

藤田さんのタタラ作りはなかなかのものです、
ところが、さりげなくて当たり前のために、
作品群としてみたときに構成のうまさとして、
器好きには見応えのある、わくわくする体験として、
感じてしまうだけで、ついつい見過ごしがちです。
そこが、上手いところなのですけどね。

板状にした粘土を簡単な型をつかって、
成形する技をタタラ作りと言います。
この方法だと、数学的にいう回転体になるロクロとは、
ひと味違った器が出来ます。

fujita980.jpg

ところが、この方法、ロクロ技を覚えなくても、
制作が可能なために、陶芸教室などでも、
安易に皿などを作る方法として、よく使われます。

確かに、ロクロの制作の失敗や、
重いことなどを楽にクリアできますが、
決して簡単とは言い難く、とても奥が深い技でもあります。

分かりやすい比較でいうなら、
ぱっと見たときに制作方法が分からないというか、
そのことに引っかかりを覚えないんです。
そこに「素敵な器がある」がはじめに感じることになる。
そんな器がやきもののプロの作り出す器ですね。
まぁー、ロクロも同じですけどね。

画像の中では上の列の4種類の大小の鉢とスープカップだけが、
ロクロで作られていて、残りは全てタタラ作りです。
そう言われないと、気にも留めないことですよね。
それで良いんです。
器は作り方でも、作り手の有名無名でも、価格でもなく、
自分のとって使いやすく、美味しそうな器が、
使いたくなる好きな器が、良い器なんですよ。

                  甘庵


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嬉しい宣伝ネタ

クラシックの日々~”第五幕”物の記事に、
見るからに美味しそうな栗ご飯、
何でも黒米も入っているそうで・・・ごくん。
ほんとに栗が大好きなぼく。

そこには「こんな器ですみません、甘庵さん。」とあり、
と、さらに翌日のブログには、
画像の色が悪いと、デザイナーの方のによる、
色調整が、さらにさらに色々な遊び演出が・・・。
それに、触発されて、"うつわ屋"としてのいたずら心をだして、
そのメニューを、ファミレスメニュー的な画像加工をして、
藤田佳三さんの飯碗に移し替えたみました。

そんな暇人の遊びを、快く受け取っていただき、
それをネタにして"うつわ屋"を宣伝してくださいましたので、
皆さんもみてください。

うつわマジック。
という題名で、大変恐縮しております。

ACT5さま、Tさま、感謝です。

                  甘庵

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普段器

もう十数年前になります。
藤田さんの器をはじめて見たときに、
頭に浮かんで来た言葉が「普段器」です。
晴れ(ハレ)がなく褻(ケ)だというのではなく、
今のぼくらの暮らしの中で、
たくさんの出番のある器だなと、
そう思って浮かんだ言葉です。

粉引にしても、赤絵にしても、安南でも、
伝統的な手法であり、
絵付けも大変達者です。
でも和食器という枠に閉じこめるには、
広がりがある器だと思います。

ジャンル分けという意味では、
枠の中に入るのではなく、
ジャンルが藤田普段器の中に入って行くように、
作って行ける作り手だと、
そう思ったんです。
(疑わないの藤田さん ほんとうだよ)

fujita985.jpg


たとえばこの安南楕円鉢 W24D9.5H6 ですが、
エスニックという気配もあり、
洋風に盛りつけもOK、
中華も疑うことなく合いそう!
もちろん和食にぴったり。
と、これは世界中の料理を、
アレンジしながらも食卓にのぼり、
全て食べてしまう欲張りはぼくらの普段器として、
格好の器だと思います。

それでいて、
藤田さんの器には華があります。
素地肌も、釉薬も、絵付けの色も、
どれも、派手すぎることはなく、
むしろ天然の材料で、配合し絵付けしているので、
トーンと落ちた色合いが多いのに、
華やかで軽やかな心地よさを持っています。
これは、昨年のブログでも書いたのですが、
きっと京都人であることや、
育った環境をくみ取り、才能として開花させたからでしょう。

藤田佳三さんの普段器は、
様々な食材と料理を受け取り、
食卓を映えさせる力をもっています。

          甘庵


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飯碗様々

めしわんさまさま?碗が偉いわけではなく、
めしわんさまざま!です。
今ぼくらが飯碗を選ぶときに、
様々な碗のなかから選ぶ幸せがある。

しかも、それはぼくら日本人のアイデンティティであり、
感性の基本にさえなると、
"うつわ屋"としては大風呂敷を広げたい。

fujita966.jpg



いえね、よくお話しするように、
自分の飯碗(専用の器)を持っているっていうことが、
ぼくの年齢の人間にはあたりまえであり、
これは世界から見れば珍しい。

やきものなら、磁器、陶器、せっ器、
それに漆器と、材質も好みで選べる。
もちろん手法ときたら限りなく、
同じ作り手でも、形や絵柄も無限です。

つまり、自分の好みをはっきり選べるチャンスがあるんです。

事情はいろいろあって選ぶのですから、
必ずしも作り手の物でなくてはならないとは、
言いませんよ。
でも、出来れば自分が気にいった飯碗で、
美味しくご飯を食べれたら、
なんか幸せなことではないかな~って。

気に入って物に出会えて手に入れられたら、
これって投資額のわりには、
意外なほど見返りがあるものですよ。
そのために、作り手も色々な飯碗と作るんです。

fujita965.jpg



ほら、藤田さんも、
よく見ると少しずつ違う飯碗をいっぱい作ってくれました。
みんな違う顔つきで、出会って選んでくれて、
毎日使いたおしてくれる人を、
待っているように見えます。

          甘庵


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綺麗寂び

「綺麗寂び」と言う言葉は、
太平の時代小堀遠州さんの関わった茶室や器に、
評され、あてられた言葉です。
侘び寂びを見いだした千利休さんの茶のあと、
古田織部さんがダイナミックな造形になり、
平和になった時代背景から、
小堀遠州さんが華やかで繊細さをとりいれたのでしょう。
さらに、金森宗和さんより公家(貴族)的な感性に引き継がれていきます。
その辺は後日に・・・。

昭和から平成に移るという時代を経験している、
ぼくも、作り手の藤田さんにも、
使い手の皆さんにとっても、
現在は、ちょうど綺麗寂びに移る背景に、
重なる気がしてなりません。

土味や手仕事を残しながらも、
華やかでいて、しかも身近で使える器が、
望まれていると思います。

fujita963.jpg

赤絵長皿 W23cm D13cm H2.7cm

これはもう「使ってなんぼ」の藤田佳三さんの、
普段器の特徴そのものです。
今回の個展のサブタイトル「華のある普段器」にも、

この皿も、そうですが、
鉢なども実にスタッキング(重なる具合)が良く、
収納や配膳作業がとても楽で、
器好きにはたまらない魅力です。

絵柄ははっきりと華やかに施されているのですが、
使っていただくと、まず感じるのが、
盛りつけの邪魔になることがないどころか、
実に料理を映えさせます。
また食卓に、文字通り華やかさを与えてくれます。
料理も選ぶことなく、
和洋中華、エスニックまで、
器に後押しされるくらいに、盛りつけにも気合いが入り、
楽しめる器えです。

きっと、藤田さんのファン・・・・、
(一部の方のために訂正)
藤田さんの器のファンには、
「うんうん」「そうそう」と頷いてくださっているはずです。
ぼくが調子のいい嘘つきにならないように、
「うんうん」「そうそう」おだてコメントを大募集します。
20日(金)21日(土)と会場にいる藤田氏が、
大喜びすると思いますので、
よろしくお願いいたします。

           甘庵


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素地があっての絵付け

今日から藤田佳三さんの個展が始まりました。
使いやすい器として定評があり、
赤絵、安南絞り手、絵粉引と、
華やかな絵付けはファンが多く好評です。

fjt671.jpg


この絵付けは全て、粉引や化粧掛けが、
下地となっています。
そのことがぼくには、油絵のキャンパスに、
下地を作ることに通じている気がしてなりません。

赤絵が映える下地、
安南の滲みが活きる下地、
絵粉引の鉄絵の食い込みを支えられる下地。
それらを思い描き、選択され、
計画的に施した下地です。
さらに、選ばれ調合された灰釉との掛け合いで、
瑞々しく、あるいはしっとりと、
また、からっとした表情を見せてくれます。

fjt678.jpg


もっとも、藤田さんの粉引自体に、
魅力があるのは周知の事実です。
その力と技があってこその、
絵付けが魅力的に仕上がっています。

             甘庵
  

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飾り付け

店は休みの今日は、
午前中は武井さんの作品をもって都留に模様替えに行き、
午後からは次回の藤田さんの荷物を受け取って、
荷ほどきをしました。

いや~、好い!!
荷ほどきが楽しいこと。
解いては、セットの器は積んで行きます。
これがまたきっちりスタッキング出来ていきます。
狭い面積にたくさんの器がそれぞれの顔を見せて、
競いあい、励ましあうように、
並ぶ姿は、器好きにはよだれ物です。

fujita061012.jpg

藤田佳三さんの赤絵、安南絞り手、粉引、絵粉引などの、
使いやすく盛りやすい・・・、
いえ、使いたくなり、盛りたくなる器です。

             甘庵


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同級生

昨日で武井順一さんの企画が終わりました。
武井さんの温かい人柄から、
会期中には老若男女のお友だちが、
たくさん応援においでになったいました。
影から、楽しく、貴重なお話をいろいろ伺いました。

そんな中でも、案外心に残ったのは、
たまたま武井さんと同い年の甘庵としては、
同級生がおいでになったときの、
お話に苦笑したり、大きく頷いたり。

男性陣は総じてカラダの変化を、
おもしろおかしくお話します。

女性陣はまずお元気ですね~。
明るくとても前向きに感じました。

う~ん、確かに自分も、
カラダの変化を意識している・・・、
せざるを得ない。
そんなお年頃のようです。

最終日の昨日には、
武井さんをかこんで打ち上げを使用と、
再び同級生が集まられていました。
それはもう、楽しそうな雰囲気でした。
端から見ていても、嬉しくなりました。
青春をともにした同級生ってなかなかいいものですね。

             甘庵


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吹き寄せ

武井順一さんの企画展が今日までです。
近頃とみに感じるのですが、
2週間ごとの企画展はが、
あっという間に終わってしまいます。
それでも今頃の山の景色には、2週間で大きく変わるようです。
会期の始まった頃には、「軽井沢も紅葉の兆しが見え始めました」
と伺っていましたが、日に日に秋の色が濃くなっているようです。

takei834.jpg

楓葉小皿漆仕上 W12D10H1

会場にも秋の気配を思わせる彫りがあります。
いくつかを集めると、
吹き寄せの様を見せてくれました。

大樹だったときには、
紅葉を見せてくれていただろう木々が、
伐採、製材、乾燥、きどり、形作れて、
新しい一葉になりました。
木肌や木目でそれぞれの違いを見せています。
いまだ生きている一葉の皿から、
四季折々のイメージを思い浮かべて、
楽しむことができます。

               甘庵


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しみる酒

秋の気配が濃くなってくると、
酒が旨く感じるのはぼくだけではないと思う。

とはいえ、たくさん呑んで、
大騒ぎする年齢から幾年も経てくると、
呑めなくなってきたぶん、
良い酒を、などと生意気を言い出したり、
好みがはっきりしてきたり、
うんちくを語りたくなるのも、
ぼくだけでないのでは・・・。

はいはい、肴にもならないうんちくはぼくらしいですよね。

器にも凝ったり、嗜好したりもする。
器の中でも酒器は特に、
それ自体が肴なので、酒をちびちび愉しむには、
ぼくには必須のアイテムになる。

takei832.jpg


片口山桜漆仕上 W26.5D13H6.5
杯山桜漆仕上 径9H5

武井さんのこの力強い片口は好ましい。
木の塊から、見込みを穿ち、口作りをしていき、
肩を削り出していくそうだ。
つまり、内側が先に完成して、
だんだんと外側を削り出していくそうです。
この製作方法を知って、
フォルムの力強さの秘密だと、勝手に納得している。

杯も大きさから思い浮かべる以上の、
存在感と広がりを感じる。
見込み側の滑らかな仕上がりは、
桜の穏やかな杢目が静かに酒を満たし、
外側の切れる刃で生み出された跡は、
躍動感をスピードを感じとれる。

片口から、スルスルと濃い酒を注ぎ、
杯の柔らかく滑らかな口当たりは、
心に優しく酒を運んでくれる。

まだまだ日中汗ばんだりしていても、
日が落ちると、急に涼しくなる夕べに、
かみしめるほどでもない人生を省みて、
一人呑む酒の肴・・・晩酌相手にして、
呑んで見たいものだ。

             甘庵


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満月

昨夜は台風一過の夜空で、
一昨日見えなかった中秋の名月を取り戻すに十分な、
満月が輝いていました。
ご覧になられた方も多かったことでしょう。
綺麗だったですね。

銀花にも武井さんの満月が会期中お客様を迎えています。

tkaei789.jpg



パネル W101H88D2.7

満月から湧き出るように小さな影が次から次へ。
その一つ一つの姿が見えてくると・・・魔女。
ほうきに乗った魔女達が溢れ出すように、
夜空に散っていきます。
その勢いで額の端が歪んでいます。

takei783.1.jpg



ちょっと童話の世界の楽しさに溢れている満月です。
そう言えば、ハロウィンもありますね。

お団子や小芋、月餅やパンプキンパイ。
そうです。
満月をより堪能するには、
食べる楽しみも不可欠ですよね。

           甘庵


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クッキーおばさん

口うるさい小言を言うのも、
世話好きで、優しい心根からと分かっているし、
うるさいなーと思っても我慢していれば、
最後に美味し手作りのクッキーご馳走してくれそうな、
おばさんに見える。

takei829.jpg

キャンディボックス しな W16D13H32

このおばさんを引き上げると、
台座の部分が穿ってあり、
キャンディ入れに。

takei830.jpg

お節介な小言がしつけやモラルを身につけるコミュニケーションで、
結果として、ファーストフードの食べかすや飲み終えたペットボトルを、
置いたまま行くようなことはしなくなるような気がする。
ぼく自身が小言を言う世代になってみて、
近所の怖いおじさんたちや、口うるさいおばさんが、
必要な存在だったことが、今になってしみじみ思う。

自分のその年齢になった今だけど、
変にしかると変に逆恨みされそうとか、
ちょっと恥ずかしいとか・・・。
勇気や自覚がぼくないために出来ないでいる。

まぁーでも、
工芸や器のことに関しては、
このブログで、自分なりに正確に伝えようとするために、
時折、口うるさいオヤジになっている。
それで、良いと思っている。

賞味期限切れで捨てられて仕舞う食品がとてつもない量であったり、
平気で食べ残ししているのは、
やはりどこかがおかしいと思う。
開けてキャンディを出すために、
おばさんの小言の変わりに、
両手を使い、ゆっくり開けないとならない、
このキャンディ入れは、
キャンディを頬張る儀式として、
食べるありがたみみたいな意識に繋がるかも・・・。
なんて、無理かな。

            甘庵


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美味しいディテール

もしも子供の頃に、
まるで海外ドラマに出てきそうな、
こんなお皿にのっているケーキなら、
どんなにか心のこもった温かい味のケーキだろうと、
食べる前から心躍らせたことだろう・・・。

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ケーキ皿 ナラ・ウォールナット漆仕上 W44D30.5H17

いや、それは今だからのイメージで、
きっとだただた、ケーキが食べれると、
生唾のみながら、興奮していただろう。
何せ甘庵の時代は、
ちゃぶ台の上にある蓋の付いた菓子器に、
煎餅、かんりとう、モダンでもABCビスケットがせいぜい。
やもすれば、ハイチョウ(透ける布ばりの傘の上だけ見たいなすがた)を、
あげると蒸かし芋が山盛りの皿。
なんて言う感じですから。
時代ではなく、単に育ちってことかもね。

お家でケーキを作られる方も多いのですから、
ぜひ使ってもらいたいな~。
素敵ですよね~。
イメージだけや格好だけでなく、
使おうためのディテールもしっかりしています。
まず、大きさがたっぷりしていて、
ガラスの蓋のなかのサイズが径24cm、
蓋の高さも十分。

ガラスで蓋された内部は、
焼きたてのケーキで熱く、
湿度が高くなることもあることでしょう。
当然、外側とは温度も湿度にも差がでます。
木にとっては過酷な状況です。

takei828.jpg



床の間や書院に無垢の板を使う時には、
いたの裏に板目と直角に、
反り留めを配置します。
同じことがこのケーキ皿にも施されています。

高台として、直角方向に違う材を、
はめ込むことで、反り留めにしています。
見えないところへの配慮は、
長く楽しく使ってもらいたいと願う、
作り手武井順一さんの仕事です。

         甘庵


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玄関を守る魔法使い

玄関はまずは、家人にとって、
心地よくあるべきでしょう。
自然と、来客者にとっても、
家の顔になることでしょう。

楽しくて気がきいていて、
玄関で役に立つ小道具をご紹介します。

takei816.jpg


こんな靴ベラなら、
「いってらしゃい~、何事もなくお戻りいただくように、
魔法のおまじないを、**〓♪▲◎≪⊇♀♂∞∃Å→〃≒~」
何てかけてくれそう。

それにしても、よく彫れています。
魔法の呪文をかけると、
しゃべり出しそうですよ。
まるで、不思議の世界に通じていそうですね。

             甘庵


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