陶器や磁器のやきものでも、
吹きガラスでも、漆器でも、
木工芸でも、金工芸でも、
普通に使ってください。
オーナーとしえ、それぞれの素材や性能の基本を知っていれば、
それで十分です。
あとは、それぞれの器の目的に沿った使い方をすれば、
特別扱いしなくても、好きな器への思いやりがあれば、
いっぱい使っていただいてこそ、器は生きてきます。
そんな例として、漆器を取り上げてみましょう。
普段使う漆器は、やきものやガラスと違い、
木に漆(樹液)を塗ったものなので、有機素材で出来ています。
つまり、ぼくたちと同じ生き物から出来ているんです。
だから、出来上がった漆器はぼくたちが嫌なことはだいたい嫌です。
ぼくたちに寿命があるように、
寿命があり、それは、扱い方で短くもなります。

汚れたらお風呂に入ります。
汚れを落とすのに石けんを使います。
たまにはスキンケアもしたいでしょう。
直射日光はお肌によくありません。
直火はやけどに中止します。
漆器も同じです。
汚れたら、中性洗剤で洗って、
良くすすいで、きちんと拭きましょう。
たまには、オイルでトリートメント。
長く日に当てるのは避けましょう。
直火もいけません。

でも、熱々のみそ汁を、
冷めずにいただけるのは、
丈夫で熱に強い漆器だからです。
塗料だから、固いものでこすったり、
洗ったりは、擦り傷になります。
ナイフやフォークも苦手です。
日本の器なので、木や漆器の箸を使いましょう。
剥げないけど、長く使えばすり減ります。
逆にすり減るほど使えるってことです。
使って洗って拭いてと、
使う込んでいくと、艶やかになってきて、
やきものとは、また違う変化が楽しいものです。
思いやりがあれば、それで十分です。
甘庵
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