動きのある泡を上げることが出来るでしょう。
吹きガラスを作るときの素地のガラスは、水飴の様な状態です。
その流動する液体から、作りだす力仕事は、
大変ダイナミックな技です。
溶けたガラスの動きをそのまま止め、
封じ込める仕事を、荒川さんは意識しています。
まるで流水の中の泡を、瞬間に閉じこめた器ですが、
それは明らかに演出された、デザインです。
ほとんどが意図的に計画的に、入れられた泡。
自然発生ではなく化学的に発生させる泡は、ごく自然に見えますが、
器の中に美しい動きとしてデザインされています。
清涼感が溢れても、無機質感や冷たさを感じないのは、
澄んだ素地に入ったリズミカルな泡が、
動きを感じさせるデザインとして成功しているからです。
閑庵






