うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

所変われば焼き変わる

やきものは窯のなかの位置で、
同じ土でつくり同じ釉薬を施しても、
焼き上がった時に、
違った表情になることが、
よくあるのですが、
今回の光藤佐さんの穴窯作品では、
もっと分かりやすく、
表情の違いがみてとれます。

12_mitsufuji_0152.jpg
絵唐津湯呑み 4,500円 径7.5cmH9.5cm

ご紹介しているのは、
同じ土で轆轤挽きして、
同じ鉄絵と釉薬と施して、
同じ窯で焼き上げたのですが、
少しの場所の違いで、
炎の流れ方や、灰のかかり方で、
それぞれの表情に焼き上がっています。
それぞれに、全く違った個性が生まれてくるのは、
穴窯らしい結果です。

12_mitsufuji_0153.jpg
上の湯呑みの裏側です。

こうしたバラツキを、
均一に仕上げことを目差していた、
工人たちの努力から、
高い技術を構築していき、
汚れのない釉薬の仕上がりと、
ムラのない焼き肌の器が出来るようになりました。

12_mitsufuji_0154.jpg

それは、近年にいたって、
轆轤ではなくより均一にできる、
型による成形に変わり、
無難でムラのない釉調になっていきました。

そこには個性はなく、
手仕事の温かみも感じません。
歩留まりや、機能だけを重視すると、
味気ない器だけになってしまいます。

12_mitsufuji_0155.jpg

ガス窯を中心にして作陶していた、
光藤佐さんも、質感や肌合いを追求していって、
その研究の一環で、始めた薪窯が、
昨年の個展からご覧いただいている、
穴窯作品を生み出すきっかけになりました。

日常の器を穴窯で生み出す影には、
多くの努力と、たくさんの失敗があるのはずですが、
その辛さなど見せずに、
土遊び火遊びをして、
目を輝かしている少年のような、
光藤さんがいます。

            甘庵


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