うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

躍動感のある鉄流描鉢

久保田信一 普段使いの器展から、
動きのある一つずつの絵柄が特徴の、
長石釉鉄流描盛り鉢をご紹介いたします。

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長石釉鉄流描 盛り鉢 6,500円
径20.5cmH8cm


ヤキモノで絵柄を描くには、
弁柄や呉須などの酸化金属の絵の具を、
水で溶いて筆で描くのが一般できですが、
この鉢は鉄で調合した絵の具を、
流し掛けして描いています。

15_kubota_0162.jpg

流体の流れ動く様を、
経験から予測しての絵付けですが、
それでも大まかな構図だけで、
細部の動きや跳ねなどは、
勢いの表現となるところが見所で、
この器の面白みになります。

15_kubota_0164.jpg

また流しがけで鉄の重なり具合が、
高温で焼かれたときに釉と絡み合い、
黒、茶、金属色という発色や、
釉の流れなどの窯変を見せて、
器の表情に深みを持たせています。

モノトーンの彩りながらも、
パッとする華やかさを持つ、
躍動感のある盛り鉢ですが、
不思議なくらいに料理を受け取って、
盛り映えさせる点では、
久保田さんらしい普段使いしたい器です。

          甘庵



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