うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

焼いた後の冷まし方で黒くしている器

開催中の「真っ黒でない黒い器展」から、
ざっくりした黒い土肌が特徴の、
鶴見宗次さんの湯呑み猪口型をご紹介してみます。

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鶴見宗次 湯呑み 猪口形 2,160円
径8cmH5.3cm


鶴見さんの器は手ひねりといわれる、
ロクロを使わずに形作るので、
手あとが残った彫刻的な表情を持っています。
石の混ざったざっくりした土肌と、
釉薬とは異なる真っ黒な色合いも、
鶴見さんらしい仕事から生まれています。

15_black_0548.jpg

鉄分の多い常滑の土に山土をブレンドして、
高温で焼けるように調整しています。
釉薬ではなく木灰だけを水にといて施しています。
そして土の限界温度までしっかり焼ききってから火を止めます。
その後の冷ましていくときに、
窯の中に少量のガスを注入しながら冷まします。

15_black_0547.jpg

冷えていくときに窯のなかの、
少しずつ加えられるガスが酸素を奪っていきます。
そこで還元状態で冷えていくことになり、
素地に多く含まれた鉄分が第一鉄化していきます。
いわゆる黒錆状態になって、
黒いヤキモノができます。
「冷却還元」といわれる手法です。

窯の中のガスの流れて還元状態が異なるため、
釉薬のような均一な表情には仕上がりませんが、
薪窯なら窯変といわれる、
窯神さまが描いた絵付けになります。

この黒くざっくりして土肌は、
料理が美味しそうに盛り映えします。
悩んだときにはとりあえず鶴見さんの器に盛ると、
自然に美しく盛りつけが出来上がる、
不思議な力を持つ器です。

             甘庵


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