うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

さっそく質問いただきました

昨日から始まったうつわ塾 料理が映える器 展にあわせて、
いつも御愛顧いただいているTさんから、
さっそく質問メールをいただき、お返事させていただきました。
良い質問になるので、回答を含めて皆様にもご紹介させていただきます。

陶器と磁器って?
見比べればわかるつもりでいるのですが、言葉で表すなら?
釉薬、化粧土の違い?焼くときの温度?土の混ぜ方?
というご質問です。

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陶器 中條正康 絵替半月皿 4,320円
W13cmD11cmH2.5cm


まず「陶器と磁器って?」と言う疑問。
言葉で表すと、
陶器とせっ器を昔の人は、掘った土を使って焼いたので、
あわせて土ものといっています。
磁器は陶石という石を粉にしたものを胎土に使っていたので、
石ものといっています。
その「陶器」は素地がちょっと粗いので釉薬ないとじわっとしみたり漏ったりすることも、
なので使うと素地に色々は入り、だんだん良い感じ>それを侘びると楽しむのが、
和の器であり、和の美意識です。

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せっ器 鶴見宗次 五寸片口 5,400円
W16cmD16cmH7.5cm


「せっ器」は素地に吸水性がなくて、良く締まるので、
釉薬がなくても漏ったりせず、堅くて丈夫です。
釉薬もかかる土もあるので、陶器との見分けがつきにくく、
大きいくくりではあわせて土もの ほぼイコール陶器かな。

15_utuwajyuku_1071.jpg
磁器 葛西義信
左:桜 飯碗 3,240円 径12cmH6.5cm
中:ブドウ 飯碗 3,240円 径11.5cmH6.5cm
右:かご目 飯碗 3,240円 径11.5cmH6.5cm


そして「磁器」、一番素地がぎゅっとしまっていて、
吸水性がなく、何より特徴は光にかざすと透けます。
素地の膨張係数が釉薬に近いので貫入(釉薬の細かなひび)がはいりません。

15_utuwajyuku_1165.jpg
右のかご目飯碗をランプに下に持って行くと、
見込みのかご目文が表とずれて透けて映ります。


「釉薬、化粧土の違い?焼くときの温度?土の混ぜ方?」
釉薬や化粧土や焼成温度に関わらず、
陶器とせっ器と磁器は胎土(作る粘土のこと)が違うので、
焼き上がった素地が違います。
それぞれの特徴や良いとこを引き出すために、
胎土をブレンドすることがあります。
これらは3つのどれかに分けることが難しくなりますね。
でも、見ている内に、混ぜているな〜と何となく想像は付いて来て、
それもヤキモノ好きには楽しみになります。

ついでに「釉薬」と「化粧土」について簡単にお話します。

「釉薬」は基本できにはガラス質で、木の灰や長石や珪石や石灰などで調合します。
材料に含まれた鉄分で若干の色があったりしますが、
灰釉や透明釉と言われる基本釉です。

金属分を多く含んだ材料や金属を附加することで、
色々な色や反応を見せる釉薬を作ります。
陶器でもせっ器でも磁器でも基本としての釉薬同じですが、
発色、溶解温度など、使う胎土の性質にあわせて、
作り手の好みや工夫で調合し調整します。

「化粧土」は磁器は少ないですが、
陶器にもせっ器にも化粧がけすることがあります。
たとえば粉引のように素地の色をかえたりします。
黒い素地に白い化粧土を濃淡をつけて施すことで、
黒と白の文様が楽しめる仕掛けを仕込んだりします。

堅い素地の柔らかな化粧土と違う質感にしたりするためにも施します。
使うことで化粧土の侘びて行く変化を期待して施しこともあります。
化粧土は素地と釉薬の間にあるので、それそれとの相性が良くないと、
ぶつけることで欠けたりチップしたり、
ひどいときには剥離することもあります。
安定した使いやすさにするのは作り手の技術です。

とTさんの疑問質問にお答えしました。
読まれた方の中には、
甘庵の説明でかえって疑問が涌いてしまったかもしれませんね。
ぜひその疑問をお問い合せください。

                      甘庵


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