うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

器の色は金属で発色しています

うつわ塾 料理が映える器 展を開催中です。
器への質問や疑問にお答えしながら、
手仕事の器を使う楽しさをお伝え出来ればと思っています。
店頭でもメールでもお気軽にお尋ねください。

さて今日は器の色についてお話しします。
結論からいうと金属による発色です。
素地や釉薬などにも少なから鉄などの金属が含まれているので、
そのままでもナチュラルな色が発色します。
逆に含まれる金属類を材料から取り除くことで、
どんどん真っ白に近づきます。

15_utuwajyuku_1057.jpg
野波実 白磁 花ゆのみ 2,160円
径8.5cmH6.8cm 磁器
釉薬の材料に少し含まれる鉄が、
還元焼成で淡い青を発色しています。


金属を釉薬や素地や化粧土に意図的に加えたり、
絵の具として描くことで、
酸化炎や還元炎など焼成方法や冷却の条件でもかわりますが、
様々な色を発色させます。
ガラスの発色にも共通することが多くあります。

15_utuwajyuku_1074.jpg
葛西義信 ブドウ 飯碗 3,240円
径11.5cmH6.5cm 磁器
呉須(コバルト中心の絵の具)で下絵する染め付けです。


代表的で身近でよくみているヤキモノを例にすると、
青い絵が描かれている染め付けは、
素地に呉須というコバルトが中心で鉄やマンガンなどが含まれる、
絵の具を水(番茶などから発酵させてタンニンを含んだ液)で溶き、
絵筆などで描き釉薬を施して焼きます。
還元炎で焼いた方が青が鮮やかに発色します。

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葛西義信 磁器
左:鉄絵ブドウ マグ 3,888円 径7.7cmH7.7cm
鉄下絵です。
中:鉄絵呉須絵線文 マグ 3,888円 径8.2cmH8cm
鉄とコバルトの下絵です。
右:釉裏紅(銅下絵)桜 マグ 3,888円 径7.7cmH7.7cm
銅の下絵です。


黄、青、黒や茶の釉薬や下絵付け(釉薬に下に描くこと)は、
鉄が基本で、釉薬に含まれる割合で濃淡があります。
2〜3%だと還元炎で青磁の青が、
酸化炎で黄伊羅保などの黄色がでますが・・・。
還元炎や酸化炎に均一にならない方が、
深みがある青や黄色が発色するようです。
そこが焼き方の技になるわけです。

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小野寺友子 黒マット片口鉢 5,400円
W20cmD15cmH8.3cm せっ器
鉄含有量の多い鉄釉でマットな質感が金属そのもの質感が特徴です。


釉薬に鉄を多くいれるほどに、
茶や黒といった濃い色になっていきます。
飴釉や鉄釉といわれるものです。
現代では酸化鉄として99.99%の純度の高いものが、
手にはいりますが、かつては自然素材からの鉄を、
絵の具として使っていたので、
若干の不純物が含まれていて、
それが深みのある表情を生んでいました。

そこで、作り手たちは自然素材の鉄分の多い土を使ったり、
鉄に他の金属を加えて調合し工夫することで、
自分好みの彩りを生み出しています。

                甘庵



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