美味しい器をテーマにして展示しました。
会期中は、やきもの、ガラス、木工芸品などの、
器のお話しや疑問のお答えしながら、
手仕事の器を使う楽しさをお伝えしたいと思います。

久保田信一 二彩七寸皿 4,320円
径21cmH4cm 陶器
今回のテーマの美味しい器について、
何回かに分けてお話ししてみます。
甘庵の好ましい器のイメージを、
一言で言ったときに「美味しい器」となります。
その好ましいイメージのチェックポイントを、
いくつかお話ししてみます。

山口利枝 鉄実草文鎬楕円皿 4,104円
W23.5cmD14cmH3.7cm 磁器
まず初めに「美味しいやきもの」の条件として大切な点は、
しっかり焼かれている器であることです。
しっかり焼けているというのは、
焼成温度が高いというだけではありません。
作り手それぞれに胎土(素地)がことなります。
陶器、せっ器、磁器の大別だけれはなく、
調整配合したり、土ごとの個性もあり、
選んだ胎土にあわせた焼き方で温度を上げて、
からっと芯まで焼けていることです。
焼き過ぎもいけないのですが、
生焼けはまったくダメです。

荒川尚也 渓流グラスB 4,752円
平均のサイズ 径8cmH9.5cm
吹きガラス
使うための器として作られたきた歴史の中では、
大筋として丈夫で汚れにくく扱いやすいものを目指して来たはずです。
結果として一般的な量産食器は、
磁器やせっ器の器が中心になりました。

武井順一 薊六角皿 定価12,600円→割引価格6,480円
ウォールナット 拭き漆 対角16.8cmH1.8cm
ただこれだと、少々味気なく、
手作りの料理の方が味に深みや温かみがあるように、
手仕事の器にも同じように表情に深みや温かみがあります。
これが美味しい器のイメージです。
かといって手仕事の器だから汚れたり、
欠けやすくてはいけません。
だからこそ、陶器でもせっ器でも磁器でも、
量産品に負けないように、
しっかりと焼かれるべきです。
それが「美味しい器」の条件の一つです。
つづく
甘庵
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