夕方からはとても冷たい風になり、
桜のとって長持ちの天気だったのかな、
それとも、花を痛める風だったのかな。
お便りをくださる皆さんから、
「長野は雪ですー」とかあって、
ひぇーさすが長野、さぶそー、って思っていたら、
名古屋でも雪が舞ったようですね。
いやー、こんな風に桜の便りが聞こえ初めて、
冷え込む日があるんですよね。
花冷えっていうのかな。
荻窪「銀花」の店内は、昨日お話した、
実家からの花が、しっかり開いていって、
春の気配に満ちています。

この海棠は、超広がり活けにくい枝振りです。
でも、やんちゃで、まとまらないけ姿ですが、
なまくらの腕米で活けるぼくと、
どっちもどっちの勝負って感じで、
しかも約束にもなににもしばられず、
(知らないってことは怖いけど強くもありますね)
ただ、この枝が水につかって収まるものを、
ほら、花器も売るほどあるので・・・・。
これは?これなら?これでは?と、
当てはめて、この西川孝次さんのウグイス耳付き花器に、
納まりました。

こちらは、貝母(ばいも)です。
柔らかでしなやかな野草ですが、
茶花に使われだけあって、どこか凛としたところがありますね。
淡く色合いなのですが、春の息吹をしっかり感じられる花です。
少しおすましした、稲垣さんの練り込みの瓶に活けてみました。
やはり器は、使かわれているときが、
一番美しく感じます。
花器は、水をくぐり、水を抱えて花を生けたとき、
器は、水や湯でしめらせて、料理を盛りつけられてこそ、
生き生きと、華やかに、ときには艶めかしく、
息づいてきます。
甘庵
