って、突然なふりですが、
今はあらゆるクリスマスの楽しみ方や、
イベントや盛り上がりがありますが、
ぼくが子供のころだと、
ケーキを食べれるという貴重な一日と言う日でしたね。
そんなケーキも近場のケーキ屋でつくる、
バタークリームの物でしたね。
流通や保存のためかな?保たなかったのかな?
なぜだかわかりませんが、
フレッシュクリームのケーキはずっと後でしたね。
装飾はまずバタークリームのバラの花。
そして、クリームを絞りだして装飾していく、
線や盛り上がり。
あとは、仁丹みたいな銀色の粒や玉がぱらぱら。
クリームに食紅などで色をつけたらしい、
ピンクや薄いグリーンの花や葉。
そんな感じでした。
どうも、年をとると、
昔話には力が入り、どんどん脇道にそれていってしまいますね。
なんだっけ〜。
そうそう、デコレーションケーキの、
クリームを絞り出して装飾するのと、
同じ方法がやきものにも使われます。
それを「イッチン」などと言っています。
山口さんのこのシリーズもそうなんですよ。

ロクロで成形するときに、
水を加えて滑らせて形作りますが、
そのときに、出るぬるぬるしたものを、
「ドベ」といいます。
山口さんは、この柔らか気味のクリーム状のものを、
絞り器に当たるものにいれて、
成形出来た生乾きの器に、
絞りだして盛り上げ装飾していきます。
わずかな盛り上がりでも、
釉薬に厚みも変わるので、
陰影が出来て、立体感がうみだされます。
各地で行われる伝統的な手法ですが、
はじめからシャーペンで授業していた世代の山口さんが、
描く筆のように時代性が、
よくも悪くもギャップとして現れにくいようです。
染め付けなら伊万里なりの、
大きな先人の仕事がいやおうなしに、
はだかりますが、
イッチンは幸か不幸か、
そう言った妨げになりにくいのでしょう。
実に自由に楽しげな線描になっています。
性質上、そう複雑な文様装飾を出来ないこともあり、
モダンで今様のデザインに仕上がっていて、
ぼくは、心地の良い清潔感を感じます。
飽きのこない良い器に仕上がっています。
甘庵
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