うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

芯まで良く焼けて美味しそう

美味しそうな器展がはじまりました。
「うつわは美味しそうでなければ」という、
甘庵好みのうつわ基準でセレクトして、
並べてみました。
甘庵の頭の中にはそれぞれに「うつわ話」があるので、
ブログでご紹介してみます。

今日は久保田信一さんの見込みに少し深みのある、
鉄化粧平皿のうつわ話をご紹介します。

17_oishii_0813.jpg
久保田信一 鉄化粧平皿 3,024円
灰釉 径17cmH4cm


まずはよく見てみましょう。
縁の黒茶が流れ滲んで見込みに落ちていっています。
そこからは濃い緑の釉調の中に、
滲んだ茶の点文が見えます。

17_oishii_0814.jpg

これらの黒茶、緑、茶は、
元はどれも鉄による発色です。
鉄で調整した絵の具で、
器裏から縁までベタ下地を施し、
見込みに文様として点文を描き、
その上に灰釉を施してあります。

17_oishii_0868.jpg

ヤキモノの下絵の多くは、
描いた文様がそのまま見えるように、
計算して釉薬を施し焼成しますが、
この皿は窯の中の炎の力で文様を完成させています。

窯の中の温度が上がり釉薬が溶けていき、
それは鉄の融点を超える温度なので、
下地の鉄絵の具も溶けて釉の中に滲み出していきます。
また鉄分の多い素地からも鉄分が滲みだして、
鉄絵の具や釉に混ざり合っていきます。

この温度は土には限界に近い温度で、
歪みや溶けすぎなどによる欠品の率が高くなります。
そのために炎を読んでコントロールすることが必要です。
こうして芯まで焼き上げたうつわは丈夫で扱いやすく、
そして心地よく明快に「美味しそうに」焼けていています。
甘庵は芯まで良く焼けた器が好きです。

                 甘庵


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