ご紹介してみます。
今日は粉引きの“うつわ”です。
ご承知のように、粉引きは使って行くことで、
変わっていく顔つきを楽しめる“うつわ”です。
作るときに、素地と釉薬の間に、
白い化粧土の層を作ることで、
その層に染みこんでいって侘びていくのが、
美しいと好まれました。
これは使うことで変わるのですから、
使う側は最低限の優しさで十分です。
過保護を要求されては、“うつわ”としては成り立ちません。
その意味で、良く焼ききっていなければなりません。
オーナーによって変わる様子が違うのは、
変わるのを待つと言うより、
染め上げて行くという気持ちでいてくださると、
一番良いのかもしれません。
ただ、それも使う前に水や湯をくぐらす程度で十分で、
後は個人の使い方の差が、
変化の差と言うことだけです。
つまり、良く焼ききった粉引きで、
それでも土味の柔らかさや味わいがでている焼き方が,
作り手の腕の見せ所です。
角掛さんの粉引きは、良く焼き切れたいて、
土の味わいも良く出ています。
今のぼくらの食卓にぴったりです。
多国籍に近いと言っていい料理を食べてしまうぼくらは、
和食、中華、フレンチ、イタリアン、無国籍・・・。
それらを各家庭流にバージョンアップしています。
(ぼくの場合は、無断改造ですが・・・)
そんな、日常の“うつわ”としての角掛さん粉引きは、
じゃんじゃん使っていってはじめて、
ずいぶん時間がたったころに、
粉引きが、良い具合のあなたの色合いに染まっているはずです。
閑庵



