銀花の場合は作り手を肴に(関西風ならアテ)して、
暑い日だったので、ビールを美味しくいただきました。
参加者はお客様を中心に、
同世代の陶芸家、版画家から、
角掛さんには母親ぐらいの年齢の方まで。
少人数ですから、くだけた感じの宴になしました。

ギャラリーに作り手がいて、
お客さまと接する機会は、
やりとりを伺っていて、
それぞれの意見や思いが、
会話を通して近づいて、相互理解につながります。
おおよそ双方を知るぼくには、
ぼくとの対峙では伺いしれないことが滲んで、
なかなか、勉強になるのですが・・・・。
これが少々アルコールが入ることで、
会話の距離感が縮まり、
ますますおもしろみが増します。
角掛さんは陶芸家としてだけでなく、
営みとして“うつわ”作りをしている暮らし全体の話に及び、
たとえば昨日も出ましたが、
今のお住まいのお家賃がともかく破格。
今ぼくが荻窪で借りている駐車場料金で2件借りられる金額には、
全員が唖然。
おおよそ、物作りは良い環境に住んでいて・・・。
そう、あまり都市部ではないところということもあって、
住まいの広さも半端ではない・・・。
そういう方が多いですね。
うらやましかぎりです。
確かに、東京の物価指数の高さは、
世界一だそうですから・・・。
何とも。
その物価指数が仮に高くても、
それに見返る分の、
心の豊かさは・・・・どうなのでしょうね。
そのあたりが豊かなら、少し納得もするのですがね。
年老いて来たせいか・・・、
昔は良かったモードに拍車がかかっているのか、
小さな商いをして社会と接している程度でも、
平均的な心の豊かさは乏しくなっているのではと、
危惧してしまいます。
マナーや人を敬う気持ちが、
何か違う方向へ・・・。
敬語を使えなくても・・・人のこと言えないぼくですから、
いいとして、目上でも目下でもフレンドリーでも。
でも、他人を人として尊重する気構えが薄れているような。
それどころか、自分本位。自己中。
なんだか悲しくなってきます。
話をもどして、
距離感が縮まり、話の範囲も広がり、
だんだん複数の会話が、
同時に飛び交うようになってきました。
そうなると、少し距離をおいて、
全般を聞きたくなるぼく。
そんな中で角掛さんに改めて感じたこと。
きっちり、カチっとした作風から皆さんイメージしていた風貌とは
どうもギャップがあったようですね。
ぼくに見えた風貌は、柔らかなスタンスの穏やかな青年(35歳かな)。
もしかしたら、ロクロの前にいるより、
大好きなパチンコ台の前に座っていた方が、
自然って思わせちゃうようかもしれませんね。
話しぶりも、知ったかぶりしない。
庶民派を行ってる。
こだわってない・・風。
あまり考えずに作っている。
という、雰囲気を出していますが、
ご本人も本当にそう思っているのかもしれませんが、
一口にいって仕舞えば、淡々としていて、
控えめな性格なだけです。
逆に言えば、「プロとして当たり前の仕事してるだけです」
って思っているのでしょう。
その通りなのです。
角掛さんは、“うつわ”作りを仕事にしている、
普通の35歳の気持ちのよい青年なんです。
この普通には、心が貧しくなく、
マナーを心得、人を敬うゆとりがあると言う意味です。
ぼくには楽しい宴でした。
閑庵

