写真でいう「ぼかし」というテクニックで、
撮ったみたいに、ほわ〜っと映ります。

大時代の女優の撮影では「紗をかける」って言っていたな。
ずっと時代が後になって、「ソフトフォーカス」といわれて、
アナログな時代は、レンズやクロスフィルターをつけるなりの、
物理的な方法でしたが、
デジカメが主流の今は、さらに様々なデジタルな方法で、
撮影も加工でも、ぼかしが出来るようですね。
話をもどして稲垣さんの結晶釉は、
釉調がマット(艶消し)で、
釉の結晶化していて、均一感がないというか、
粒子が見えているような表情です。
お菓子でありますよね。
砂糖水なのかな、掛けたり、付けたりして、
砂糖でくるむ方法が・・・。
ちょっとそんな風にも見える物あります。

柔らかくて、穏やかで、静かな表情を持っています。
それでいて、華やかで、主張もあります。
結晶釉の特徴から、完成時の幅があるので、
計算しにくく、同じ器を作るのには向きません。
そのため、稲垣さんは、はじめから自由に、一つずつ作っているので、
よりいっそう、一つずつの個性が煌めいています。
「これいいな・・・ああ、これもいい、おおーこっちも・・」と、
欲張りのぼくなどは、たまらなく、わくわくしてきます。
甘庵
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