一つずつ作られた器から湧き出てくる、
エネルギーやパワーを感じとれるからです。
稲垣明子さんの個展が今日から始まりました。
色々なさる稲垣さんの仕事を大きく分けてみると、
石物(磁器)では、グレーシリーズと呼んでいる象嵌線描きするものと、
昨日ご紹介した結晶釉のタイプです。
今日ご紹介する土物(陶器)の仕事では、
練り込みと、面取りがあります。
練り込みや面取りの器は結晶釉が掛けられていて、
フォルムはグレーシリーズのように定番化されている物が多いのですが、
色や表情は一つずつになります。

練り込みは轆轤で挽かれて練り込まれていくため、
どの色土使うかは意図しても、
混ざり具合は偶然性というか・・・一つずつ。
一色ですが結晶釉を掛けるので、
ますます同じシリーズなのに、柄違いみたいな・・・。

面取りは、少し厚めに挽いた器を、
お芋の面取りみたいに、包丁で面を取っていきます。
同じようですが少し手の後が加わる分、
表情が一つずつになります。
色を加えたり、施釉する釉薬もいくつかの中から、
適当に選びながらなので、
結果として、兄弟みたいに似てるけど違うことに。
こうした一つずつの顔が、
「ぼくを選んでぼくだよ!!」
「私よ、わたし、私が一番よ!」
「はい、はいはい。はぁ〜い」
「あのー、すみません、あのー」
「ハァーイ、ねぇーこっち見てー」
「よろしくお願いします」
と、それはもう、それぞれ勝手に・・・、
いえ、個性的な売り込みの声が聞こえて来るようです。
そう、オンリーワン宣言です。
いや〜楽しいこと。
甘庵
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