やはり波の音と同じように伝わって来ます。
音楽もそうであるように。
強弱や方向や好き嫌いが出てしまいます。
また、平均値というか、いつのまにか、
ポピュラーな「あかり」が使われるようになります。
たとえば、「あかり」の多くが上から照らします。
つまり天井です。
特に住まいのなかでは天井に照明器具が着くのが平均的な、
部屋の構成になっていますね。
「あかり展」では、空間のイメージや演出として、
暮らしの視線に近いレベルからの光が流れ出す、
スタンドの点灯をおすすめしてきました。

今回は、さらに光の流れ方を楽しんでもらいたいなと、
もう一歩積極的なスタンドをご紹介いたします。
アッパータイプと呼んでいるスタンドです。
荻窪「銀花」オリジナルのスタンドの姉妹「あかり」です。
システムや素材の構成は同じです。
へら絞りした真鍮のベースから、垂直に伸びた真鍮のパイプ。
その上に、堀内繁樹さんの作った銅打ち出しのキャップ状の金物。
そこに、巳亦敬一さんの吹きガラスシェードが上を向いた形でつきます。
まるで、お日様に向かってすっと伸びたお花が咲いているようです。

ぼんぼりのようなこのスタンドからは、
主な光は上に向かって流れ出します。
ガラスのシェードですから横にも穏やかに光が流れます。
60センチ前後の高さのこのスタンドは、
様々な空間で素敵な演出をしてくれます。
壁沿いになる低めの棚や台の上におくと、
壁に沿って流れだした光がいつものお部屋に奥行きを生み出します。
ぽつりと、床においても「あかり」であると同時に、
花を飾るように空間を華やかにしてくれます。
和室において、燭台のようにつかえば、
気軽に夜話の気分で一服のお茶を楽しめます。
さて、あなたにはどんなイメージや使い方が浮かんだでしょうか。
甘庵
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