頂いた資料画像を、今回の個展でと思いながら、
減っていく状況への言い訳のような内容のブログになってしまって、
今頃の出番になりました。
粉引というのは、成形した素地に、化粧土をかけて、
その上に釉薬を施す手法です。
これは、白い肌を求めて朝鮮半島で作られはじめたのですが、
使っていくことで、化粧土に変化が出てくるところを、
汚れと感じた半島では廃れていき、
そこに、侘び寂という美しさを感じ取る日本では、
茶陶を中心に、愛され、綿々と引き継がれてきました。

化粧掛けしたマグを干しているところ
藤田さんの器のほとんどが、粉引を基本でつくられていて、
化粧土を、生がけとよばれる、
成形後に乾燥したときに、どっぷり浸けて施す方法です。
じつはこれ、「かちかち山の泥船」と一緒で、
タイミングが悪いと、素地に水分が入り過ぎて、
形が崩れたり、壊れてしまいます。

画像左の片口の口は、割れてしまっています。
その当たりの歩留まり(ぶどまり=完成率)の悪さも、
半島では、作られなくなっていったのでしょう。
器が完成するまでには、
その後の素焼き、施釉(釉薬をかけること)、本焼き・・・と、
技術や経験でクリアーしていかないとならないことのは山積みですが、
その結果出来上がる器だからこそ、手仕事の良さにあふれていて、
手にしたぼくらを楽しませてくれる器になります。
大変だから良い物とか貴重とかではなく、
一生懸命に作った手の仕事だからこそ、
毎日使うと、ほっとし、心和む器なのだと思っています。
甘庵
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