うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

やきものの使い方 3

その1でお話したように、
やきものは水との相性がよく、
使う前に、水や湯につけて湿らせることで、
汚れや匂いがつきにくくなります。
また、器の表情をしっとりさせて盛りつけるのは、
和の美意識として育まれてきた感性です。

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ここで、水が乾くことで起きるアクシデントについて、
お話しておきたいと思います。

鉢などの、花や葉を添えて、
飾っておくだけで、空間に潤いを感じます。
ただ乾燥には気をつけてください。

口が窄まっている花器とは違って、
鉢などを水盤のように見立てて水をはると、
乾燥で水が減り、塩素が器につくことが、
あるので気をつけてください。

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水道水には、消毒のための塩素が溶かされていますが、
水道法にかなった塩素は、
ほとんど飽和状態の濃度です。
塩素は水には溶けにくく、
すぐに結晶化して、器の表面に付着します。
これが落ちません。
水に溶けにくいくらいですから、
洗ってもこすっても、なかなか頑固で、
削るとるようにしたり、強引にこすれば、
器の表面に傷がついてしまったりしますので、
要注意です。

理屈上は、酢酸では溶けるようですが・・・。
手間がかかりますよ〜。
そうならないのが一番。
これから気温が上がると、
すぐに、器に内側に、カリカリになった塩素の輪が、
浮かび上がります。
そうなる前に、こまめに(毎日ならまず確かです)水を取り替えるのが、
何よりの解決法です。

              甘庵

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やきものの使い方 2

やはり良く聞かれる質問に、
「食洗器はだめですか?」
「電子レンジはだめですよね?」
があります。

それぞれに、こう答えています。
はじめの質問には、「食器洗い器で洗うことに全く問題はありません。
むしろぼくは、破損が少なくなるので、薦めています」と、
後の質問には、
「この10年ぐらいの家庭用の電子レンジなら、
金銀彩などの金属の上絵があるもの意外は、
使っていただいてOKですよ」と、
答えています。

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器の破損は、器の固さによりますが、
(陶器>せっ器>磁器と固くなります)
固さやを把握して、優しさをもって使っていただければ、
そうそう壊れるものではありません。
破損の中で多いのは、皿や鉢の縁のチップです。
その原因のほとんどが、洗うとき、
さらに多くが水切りかごの中でおきます。
洗っておくと時、拭くために引き出す時です。

急いでいる時は、人に頼まなければならないときなど、
水切り棚に、タオルを一枚敷いてください。
ずいぶんと違うはずですよ。

食洗器は、器どうしを重ねることも少なく、
出し入れで器どうしがぶつかり合うこともなく、
破損の原因が軽減されます。
しっかり焼いてあるやきものなら何の問題もありません。

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電子レンジは、食品の水分をマイクロ波で振動させて熱にしています。
その温度はせいぜい100℃ちょっと。
食器に使われるやきものは、1200℃を超える温度で焼かれで出来ています。
耐熱的には強い素材なので、問題は起きないといっていいでしょう。
でも、直火などの急熱急冷は、たたいた衝撃と同じ現象が、
熱膨張で起きてしまいます。
直火が特別な土や、焼き方の器でないとだめな理由です。
同じように、大昔の電子レンジで、
冷凍のご飯を加熱して、片面が沸点に近いくらいに熱くなっているのに、
反対側がまだ凍っているようなことがありました。
これだと、器にも大きな温度差が生じることがあり、
器にもストレスになったかもしれませんが、
今は、そんな非能率的な電子レンジがありません。
省エネで、食品が熱いのに、
器は持てる温度だったりします。

というわけで、
個人的な経験と見解では、
食洗器は、器を破損しないという点で、薦めたいくらい。
電子レンジは、個人的に、日常の器は気にせず使っていますが、
大切な器は、問題なくても、可哀想な気がして使わないかもしれませんね。
後は、皆さんの使いかたの判断になると思います。

                     甘庵

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やきものの使い方 1

企画展の「春のしつらえとお話会 展」
お客さまの質問で多いものをあげて、
簡単にお答えしていきます。

「やきものの使い始めはどうしたら良いですか?」と、
よくお尋ねいただきます。
買ってかえって、まずは洗剤をつけずに水で軽く洗ってから、
磁器はそのまま洗剤をつけて洗ってからしまってください。
陶器やせっ器は、器全体がつかるようにして、
数時間から一晩水につけてください。

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時折、「使う前に煮る」というのを目にします。
煮ていただいてもかまいません。
殺菌にはなると思います。
でも、丈夫になったりすることはありません。
また、小麦粉などの澱粉質を入れて煮ることで、
目止めをすることで、汚れにくくなると、
書かれているも目にしますが、
目に詰まった澱粉が時間がたつととどうなるんだろう?

土もの(陶器やせっ器)は、石もの(磁器)とは違い、
使い込んでいいくとともに、
変わる表情に面白みを見いだす器ですので、
汚れと、侘び寂びは違いますが、
変わる様を楽しむ気持ちは持っていただいたいです。

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土ものはぜひ使うたびに、さらっとでいいので、
水や湯にくぐらせてから使ってください。
汚れだけでなく、臭いもつきにくくなって、
同時に料理に合わせて器を暖めたり冷やすことにもなって、
料理をより美味しくたのしめます。
ちょっと面倒なようですが、
なれることで、器への優しさが、
器を楽しむきっかけにもなっていくことでしょう。
 
                甘庵


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