藍染めに心惹かれる多くの方にとって、
どこに惹かれるかと考えてみました。
アトピーなどの方は肌に良くてとか、
綿や麻という植物繊維と藍という自然素材に惹かれる方など、
いろいろ細かく、吟味される方も多いのですが、
まずは、素直に藍、紺という、
化学染料とは違うブルーの色合いに惹かれる方が、
もっとも多いかと思います。

藍は染料としては、やっかいで手間がかかり、
そのくせ、ムラが出たり、染まりにくかったり、
染めたあとも固定しにくかったり・・・・。
染料としての性能が良いとは言い難いかもしれませんね。

でも、ぼくの感じでは、
個性ある土肌のやきものみたいに、
癖があるけど独特の味わいの食材だったり、
綺麗な声というより少しハスキーだったりする歌声みたいに、
藍の持つ短所もそれが藍の個性であり魅力と、
受け取れることが、使い手にとって魅力と感じるのでしょう。
もっとも、その特徴を長所短所を含めて、
いとおしく引き出し、手間や経験で補い、
魅惑的な藍染めにしあげてくれる、
作り手が必要です。

だからこそ、藍への熱い思いを持った森くみ子さんの藍染めを、
ぼくは皆さんにご紹介していきたいと思いました。
とはいえ、いつも言うように、
つたない画像や文書よりは、手に取り見て頂くのが、
一番なのは、他の手仕事と変わりありません。
いいえ、色に敏感なかたなら、もっとわかり安いかもしれません。
是非、お出かけください。
甘庵
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麻って書いてあっても、
木綿や絹のように、木綿だったら綿花の綿状の物を、
絹だったら、蚕さん繭を紡ぐっていうその姿が浮かびますが、
麻だと・・・・さて?って、思いませんか。
先日、M県のTさんと電話で話していて、
「苧麻ってなんですか・・・?麻とはちがうんですか?」
という話になりました。
実は、これがわからなくて、
15年以上も前に、図書館で調べた覚えがありました。
その時の知識から、簡単にお話はしたのですが、
老齢かしていく脳細胞が心配で、
調べ直そうって・・・。
今は簡単です。
そう、PCで検索すればいいんです。
洋服などの表示で「麻」というときは、
家庭用品表示法では、
繊維: 麻(亜麻及び苧麻に限る。) が 指定用語:麻
で表示されるようです。

綿・麻 着尺
でもこれだと、大麻が抜けてますね。
きっと、いろいろヤバイ物ができる植物で、
栽培に規制があるからでしょう。
それでも、伝統工芸のなかなら、
もっと麻と大きくまとめられていまっている、
他の植物があったはずです。

綿・亜麻 着尺
麻と大まかなくくりの中だと、
大麻、苧麻、亜麻、ジュート麻、マニラ麻、サイザル麻や、
最近エコな印象のあるケナフなどがそれに当たるそうです。

苧麻 名古屋帯地
色々なサイトでわかりやすく説明されていますが、
興味のある方の参考になるかもしれないので、
ぼくがわかりやすかった2つのサイトをお知らせしておきましょう。
日本麻協会 麻と植物 http://www.hemp-revo.net/jha/plans/plans.htmボーケン 繊維の基礎知識 http://www.boken.or.jp/lib_fiberknowledge_linen.html麻は木綿より古くから、身近だった繊維で、
藍との出会いも古かったはずです。
独特のシャリ感や、光沢や質感は、
ぼくには、とても惹かれる繊維です。
甘庵
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森くみ子さんの藍絞りのスカーフやストールは、
平面的な見え方の暖簾や卓布とちがって、
使う方、身に付け方で、違う部分が出たり、
体の部分になじむので、とても立体的で、
綿や麻、レーヨン、絹などで、
個性がことなって、もっぱら拝見する側ですが、
とても、楽しそうで、いいな〜。

今までの藍だけの仕事に加えて、
新しい試みとして、
草木染めを掛け合わせた作品も、
前向きに手がけてくれています。

こちらは、絹を使っていることもあり、
少し明るめの色合いが引き出され、
藍と草木染めが、うまく引き立てあっています。
軽やかに藍をまとうことで、
涼しげな演出になり、
この一枚がクーラーのかかったところに長く座るとき、
映画館や観劇や新幹線などで、
肩や首まわりが冷えずに、意外なほど効力を発揮します。
と、長く使ってくださっているお客様に、伺っています。
甘庵
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