うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

春を想わす器 14

荻窪銀花の窓から見える銀杏並木は、
初冬に剪定されてすっきりした枝振りになっていました。
芽吹き出した頃には隙間だらけの感じがしていましたが、
ここに来て急に鴨脚の葉の形がみえて来ると、
しっかりした枝振りの灰茶に新緑の葉のバランスが絶妙で、
整えられた剪定の技を感じました。

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久保田信一 灰釉鉄絵 盛り浅鉢 10,800円
径26.3cmH5.3cm


この茶と緑の組み合わせから感じた春に重なる、
久保田信一さんの灰釉二彩盛り浅鉢をご紹介します。

17_kubota_1447.jpg

灰釉と鉄彩が生み出す茶から緑、白までの、
溶けて混ざり合う流れやグラデーションが、
新緑の樹木が美しい春の風景に重なります。

17_kubota_1446.jpg

盛り浅鉢としましたが見込みがそこそこ平らでいて、
程よい深みがあり鉢と皿のいいとこ取りです。
自然に幅広い盛りつけを楽しめます。
かさばる大鉢と大皿をこれ一つでかなりの範囲を対応できます。

17_kubota_1448.jpg

そして二彩シリーズの緑と茶が生み出す彩りは、
土を釉薬と鉄の自然な発色で料理映えが良く、
不思議なくらいの多様な料理を受け止めて、
より美味しそうに盛り映えします。

また、径が26cmあるのですが、
陶器の良さを活かして手持ちが軽く、
この表情が生むためしっかりと焼かれているので、
丈夫で汚れにくい、日常使いしやすい仕上がりです。

仕舞いがちのなる大皿大鉢ですが、
この盛り浅鉢は使い勝手の良さから、
食卓への出番が多くなる便利な器になります。

             甘庵

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春を想わす器 13

風がつよかったり一日の内に寒暖差があったりと、
ちょっと気まぐれな春の天気ですが、
皆さん体調を崩さないようになさってくださいね。

17_nishikawa_1402.jpg
西川孝次 色流しアワ入り鉢 15,120円
径20cmH10cm


さて今日は見る角度でずいぶんと表情の変わる、
西川孝次さんの色流しアワ入り鉢です。
丸く作った後に縁を四角く形を整えていて、
見る角度によって表情が変化します。

17_nishikawa_1403.jpg

高台から腰までは丸い鉢ですが、
縁端は柔らかな四角になっていて、
見込み中心から四辺に中央に、
緑、茶の色ガラス混ざりながら施された四本の線文が、
アワ入りの白い爽やかな素地に映えます。

17_nishikawa_1404.jpg

この4本の線文も彩りが異なり、
四辺の縁も緩やかに起伏もあって、
面によって表情を変えて見せます。

17_nishikawa_1406.jpg

高台のある姿は存在感があって、
ゴージャスな趣があり、
飾り鉢として楽しみたくなるほどですが、
やはり料理と盛る付ける方が、
より器をして生き生きします。

それでも姿を楽しむなら、
果物など盛りつけてコンポートとして、
水盤として花を生けても楽しめる、
完成度の高い作品と言える鉢です。

          甘庵


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春を想わす器 12

昨日から日本列島を春の嵐が通り過ぎました。
荻窪界隈は夜中に雨が強く降りました。
雨は上がりましたが風はまだ強めに吹いて、
窓の外に見える銀杏並木の新緑が揺れています。

一昨日昨日は気温が上がり、
少し前まで冬の衣類が手放せなかった甘庵も、
一気の綿や麻の素材になりました。
今日はそんな綿のような自然素材にイメージが重なる、
久保田信一さんの長石釉鉢をご紹介します。

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久保田信一 長石釉盛り鉢 8,100円
径23cmH6cm


ナチュラルな素材感がお好きでその質感の延長で、
柔らかい土味の残った焼き物をお求めになり、
使ってみると縁ががたがたになったり、
あっと言う間にシミが出来てしまったりという、
苦い経験をされて土ものや手仕事の”やきもの”を、
避けるようになった方が少なくないようです。

17_kubota_1393.jpg

残念です。
とても残念。
その”やきもの”は素材をきっちり活かしていなかってだけなんです。
土味を活かすというのは土の生感ではなく、
”やきもの”という通りにしっかりと焼くことが第一です。
その上での素材感が大切になります。

17_kubota_1396.jpg

この鉢は陶器らしさを引き出す仕上がりになっています。
長石釉というシンプルな乳白色の釉薬を絵付けもなく施し、
しっかりと焼いて出来上がっています。
この”しっかり焼けかれている”見極めは、
素地の土の中に自然の含まれていた鉄分が、
溶け出して釉薬と絡みあってソバカス状に点在して見えています。

17_kubota_1395.jpg

これを不完全とみるか、
ナチュラルと見るか・・・。
好みになるのでしょう。
真っ白なパンがよいか、全粒粉のパンがいいか、
更級そばか田舎そばかも、どちらも美味しいですし、
それぞれの魅力や良さを持っています。

ざっくりの表現として、
精緻な白磁も素敵ですが、
土味のある陶器もまた素敵です。
ただし、日常の総菜は陶器の方が盛りつけしやすいかも・・・。
その意味でのこの鉢は日常使いのための鉢です。
丈夫で盛り映えしてバンバン使える日常食器です。

               甘庵

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